2024年7月27日土曜日

幕末下級武士の絵日記

 

江戸時代末、文久bunkyu元年(1861年)
から二年にかけて、忍oshi藩(埼玉県)の
下級武士であった尾崎石城sekijoは
絵が達者だったので絵日記を書いている
その中から文久二年四月九日の日記。
夜、相談事があり知人の家を
訪ねるのだが、急な訪れにもかかわらず
酒と料理でもてなしてくれ
近所から赤貝まで届く
結局、ワイワイ、ガヤガヤと
夜中の12時過ぎまで
賑やかに過ごしている
またその家には大きな赤犬が
室内で飼われていて、名前は福という
この犬は家人同様に室内に居る
と日記に記されているのには驚かされる

文は「今日はさけにて肴魚なしとて奴とうふ、海苔やきて酒出たるに、夜に入り近隣よりあさらけき赤貝送り来る。幸なりとて夫を料理し、また興を添て酌。此室と江都の事とも語談し夜の更るもしらず九つ(12時)に至りて辞しぬ。思ひくまの中々なきものを、あわれに犬の恩をしりりける。と古人の詠あり。此宿にも赤犬の大きなるを飼置、予かたはら迄もすすみ入りて家人のごとし。」

同じ頃、幕末から明治にかけての絵師
井上安治yasujiの版画

井上安治の師
小林清親kiyochikaの版画
どちらも明治時代の空

こちらは現代の
丹波篠山の空


2024年7月24日水曜日

18世紀マンドリン製作 響板とネックの


18世紀マンドリン製作
ネックの装飾加工

畔挽鋸


彫刻刀で彫る

このように接着し
余分を削り取り平らにして
出来上がり


こちらは響板の貝装飾の準備


市販の貝シートでは
広さが足りないので
原貝から切り出す


小さい方は厚みを調整すると
薄くなり過ぎる感じなので
1枚予備を作った

厚みの調整



糸鋸でカット

このように象嵌する


嵌め込むところを彫っていく

2024年7月21日日曜日

藤田美術館 曜変天目茶碗

 

藤田美術館の曜変天目茶碗





これは先般入手したもの

同じものを違った光の当て方で撮影

七夕に因んだ掛け軸

唐織の着物

枕草子絵巻部分






大阪市内の様子

丹波篠山到着

2024年7月20日土曜日

久しぶりの大阪、そして広重

 

今日の工房の様子
縁飾りを接着


昨日は久しぶりの大阪

そして広重展

ミュージアムショップでゲット

広重の「阿波鳴門の風波」は

北斎の大波図 bigwave を
参考にしたのか
因みに北斎は1760年生まれ
広重は1797年生まれ

また、北斎大波絵は
1752年生まれの彫物師
通称「波の伊八」の木彫作品を
参考に描かれたという説もある

2024年7月19日金曜日

曜変技術の進化 そしてドクダミの花

曜変技術は日々進化しているようです

同じ茶碗でも光の当り方で
見え方が違う

こちらは工房裏に自生している
ドクダミの花
一株だけこのような花が・・


この花が咲いているのは
一重咲きのエリア

通常の一重咲き


近くにはこのような
変な花もある
突然変異か・・


こちらは八重咲きのエリアで
向こう側が一重咲きのエリア
今年5月の様子