18世紀マンドリンの修復
使っている小刀は
古い会津製の特殊鉋の刃で
作ったもの
刃の先端を反り上げている
銘は重春
こちらは
古い両刃鋸の横挽き刃部分を
画像のようにカットして作った
縦挽き専用鋸
ウォルナット材を縦引き
こちらは一尺窓鋸で
楠材を挽いているところ
窓鋸は縦挽きでも威力を
発揮してくれる
窓鋸独特の挽き屑
このように接着
次に製作する18世紀マンドリンの
内型を作る
骨、牙、角を曲げてみた
上の画像は動画撮影後
慎重に曲げたもの
動画撮影後の状態
以外だったのは
最も曲げやすかったのは
クジラの骨
大きいので組織が粗いためか
そして結ぶにはやはり薄い必要がある
厚みは1.5mm以下かな・・
曲がらなかった象牙の端材は
あと数日浸けておくことにした
そして曲げたものは
クランプで固定
1日後の様子
昨日の酢漬けの骨、1日経った状態
硬さが元に戻り
柔かさもなくなっている
ということは酢でカルシウム分が
溶かされたのではなく
分子構造か何かが
変化しただけなのかもしれない
木彫りの龍のレリーフ
木地のままだと寂しいので
色を着けた
こちらは象牙を模した樹脂で
作られたストラップ
象牙の端材を接着して
頭を付けてみた
これはガチャポンのワニガメ
甲羅に珊瑚の化石を
付けたもの
これは木の表面を
そのまま活かして彫られた
カエル
よくぞ作ってくれた
イタリアの製作家
提供下さった画像
骨を2日ほど酢に浸けておくと
このように曲げることができる
ということなので
さっそく試すことにした
Lippiさんによると
骨によって曲げやすいものと
曲げにくいものがあるらしい
そういうことなので
いろいろ試してみることにする
上の画像右から
昔のピアノの鍵盤に
貼られていた象牙、その左は牛骨
そしてイッカクの牙3点
鯨骨2点、左端は鹿の角
その上は象牙の端材
その上の細長いものは不明な骨
それをカットして端を試す
ミツカン酢に浸けた状態
これで2日後の27日に曲げてみます
乞うご期待!
製作中の19世紀ギター
初期ミルクール•タイプの
ブリッジを作る黒檀の選別
今回の楽器は弦に
細めのフロロカーボンを使う
という要望なので
ブリッジの黒檀は
やや軽めで反応が鈍いものを選別
こちらはブリッジ両側の装飾
ムスタッシュ
ブリッジ出来上がり
両側のムスタッシュは
膠(ニカワ)焼付け接着