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2026年4月26日日曜日

忝ないの語源 そして貝殻

 

江戸時代に出版された塩尻百巻から
「忝ない(かたじけない)」について。
カタジケナシという言葉は本来は
「アリカタシオホケナシ」というそうで、
この言葉からアリとオホを略して
カタジケナシという、と説明されている。
知らなかった
カスタマーハラスメントを
カスハラと言うようなものか・・
以下、画像の文を読みやすいように
整理したもの。
「俗に物の有りかたく覚ゆる事を
「かたしけなし」といふ。忝(テン)の字
辱の字を用ゆ(中略)。
辱は耻(恥)也、悪也、汚也等。字註あれとも
物のありやすからぬをいふ事見えさるにや。
知る人考へよ。儀礼の集補に車ニシテ
送拝ムカヘテ辱其註カタジケナキシを考ふるに、
諸公賓と相為ナル時其国君来賓を郊労すとて
車に乗りて郊門迄出て、他國の君の自屈
辱して来るを謝すと見えたり。
是、其、辱むかふの人(はずかしむ向こうの人)
に有てこなたより謝するをいふ也。
今の人何事も自(オノズカラ)かたしけなく
存るなんといふはあたらさる歟(カ)。
但し人の労を謝するは意かなへり。
カタジケナシといふ言又解しかたし。
歸命本願抄要解に此和語の心は
「ありかたしおほけなし(ありがたい、
身の程を知らない)」といふ義なるへし。
アリとオホとを略してカタジケナシと
いふなるへしと云々。」

造物神お気に入りの模様か・・
同じようなパターンを
違った種類に使い回している



こちらはイチョウガイ



この部分は折り紙のように
折りたたまれている
まったく驚かされる

2026年4月9日木曜日

ギター糸巻到着 そしてショイヒツァー


来週製作する特注19世紀ギター
ウィーンタイプの糸巻が
出来上がってきた


こちらはこれから製作する
ポルトガルギターの糸巻


以前紹介したショイヒツァーが
描いた古代イスラエルのダビデ王
ダビデが持っている楽器が
ショイヒツァー当時の
ゴシックハープなのがおもしろい

GoogleGemini先生が
描いくれた竪琴

ダビデは若い頃竪琴の名手でもあったが
投石も得意で、ペリシテ最強の戦士
ゴリアトを投石で倒し
その後、イスラエルの王となった

投石については

石で石

2026年3月17日火曜日

正倉院所蔵琵琶の覆手

 

正倉院型五絃琵琶の問い合わせがあったので、
資料を引っぱり出して眺めていて、おや、と思ったこと。
それは五絃琵琶ではなく紫檀木画槽琵琶第二号(南倉101)のことだが、
この琵琶の覆手(ブリッジ)はイチイ材とされているが、
楽器部品の機能として軽い針葉樹のイチイを使う
というのは考えられず、これはどう見てもイチイ材には見えない。
一見オリーブ材である。
正倉院所蔵の他の琵琶は堅く重い紫檀が使われている。
この琵琶だけ異質の材が使われているが、
私がこれまで使ってきた材のなかではオリーブ材が最も近い。
あるいは白檀や桜材の可能性もあるかも。

1967年に発行された「正倉院の楽器」での説明では
楓・カエデの類とされている。


1991年発行の「正倉院宝物にみる楽舞・遊戯具」では
覆手の材質の説明はない。

2019年発行の「紫檀木画槽琵琶」では
イチイと説明されている。

2002年発行の「日本の美術 正倉院宝物の素材」もイチイ。

紫檀木画槽琵琶に掲載されている覆手の写真。
これはどう見てもイチイ材には見えない。
もしイチイであったとしたら、
イチイ材は経年変化により黒褐色に変色するので
1300年ほど経っていれば、もっと黒くなっているはず。
どう見てもオリーブ材に近いものだと思う。

板目交じりのイチイ材(針葉樹)

オリーブ材(広葉樹)

オリーブ材で作った鉋台

桜材の中にもよく似たものがある

これは白檀材、この可能性もありそう

2026年1月24日土曜日

18世紀マンドリン、ニス塗り そして青砥

製作中の18世紀マンドリン
ニス塗りにかかる




古い仏像の蓮台のパーツ
蓮弁を入手し、補修



この画像は以前紹介した
昭和四年に発行された
に掲載されている写真
これをGoogle Gemini先生に

カラーにしてもらったら
どういう訳か顔の向きが
違っている・・

砥石は天然砥石の

2026年1月14日水曜日

午年に因んで

午年に因んで
13世紀〜14世紀のイタリアの画家
ジョットが描いた馬

こちらは14世紀に描かれた馬の絵
このフレスコ画の作者については
20世紀半ばまでは
フランチェスコ・トライーニと
推定されていたが、1974年に
美術史家ルチアーノ・ベッロージによって
ブオナミーコ・ブファルマッコではないかと
提唱され、現在ではそれが支持されている

熊本県の江田船山古墳から
出土している太刀の銀象嵌馬
時代は5世紀後半

反対面の銀象嵌魚と鵜だろうか

しのぶ石に落書きした魚

玉製壁に目を落書き
カエル🐸・・

上に紹介したジョットの絵

後光を見て

仏像の蓮台の蓮弁を想像した

2026年1月10日土曜日

カジキの吻 そして馬の妖怪


長い骨を探していたら
カジキの吻は骨と同じようなもので
長さが1m近くあるので
手に入れてみたがヒビ割れが多く
使えそうにないので
先端部で剣を作ってみた

カットした断面
哺乳類の骨と同じような
構造になっている

神代楢で柄を作ってみた

長さは40cmほど
左に置いているのは
石剣のレプリカと
黒曜石で作られた石器


こちらは午年に因んで
漫画家水木しげるの妖怪伝画集から
厩神と馬の足
厩神は厩umayaを守る神様で
昔の人々は厩に悪魔が入らないことを
祈った、と説明されている

馬の足は、古塀の崩れたところから
伸びている枝の先にぶら下がっていて
気付かずに下を通る者を蹴飛ばすらしい
妙な妖怪である

妖怪伝画集で紹介されているオッパショ石
力士の墓石で、背負うと
はじめは軽いが段々重くなるらしい

徳島県にあるオッパショ石の実物