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2025年11月2日日曜日

タルコフスキー映画とメノウ

不思議な雰囲気の石
メノウ

タルコフスキー映画
ストーカーの一場面のよう

こちらは工房の様子
製作中の19世紀ギター
特注ラコートタイプの
ブリッジを作っているところ
サドル溝の加工に
超音波カッターを使ってみた




曜変天目茶碗の中に置いた
ヌーマイト

こちらは三日月形の
ムーンストーン

2025年10月30日木曜日

Bogoak そして超音波カッターを試す



超音波カッターを試し中
素材によって反応が様々で
向かないものもあるが
貝殻にはよく反応してくれ
線彫りが楽に行えるのは意外


こちらは修復中の
ヴィンテージマンドリン
欠落部分(ベッコウ)を補修後
超音波カッターで削ってみる

仕上げはいつものように
ハイス小刀を使った

バロックマンドリンの指板に使う
Bog oak(神代楢)を入手
永年土に埋まっていた影響で
木細胞が変化していて
色が濃くなっている
材としては安定しているはずなので
狂いは少ないと思う
鋸で切るのも鉋削りも
通常どおり行える
通常のナラ材はカチリと堅く
加工は困難だが、この神代楢は
ケヤキの大木のように
サクサクとした質感で加工は楽
重さも通常の楢材よりは軽い


オイル仕上げをするとこんな感じ
この部分をバロックマンドリンの
指板として使う予定


板目部分の端材で
仏像の光背を作ってみた


合成画像

2025年10月27日月曜日

ななすのゴンベエ

枯れ木のような模様の石に
満月のような模様のメノウを
合体させてみた

こちらは円空仏風仏像に
光背を付けてみた


これはエチオピアにある
ティヤ石碑
これに刻まれている剣が

日本で出土している
中広形銅戈(九州国立博物館所蔵
弥生時代2世紀頃)に
似ている不思議

羊の顔のような
アンモナイトノジュール

アンモナイト化石が
ポロリと外れると爽快

親戚からの野菜通信
ななすのゴンベエ

2025年10月24日金曜日

バロックマンドリン、ヘッドの長さ

 

次回製作する
バロックマンドリンは
Stradivari Mandolin
ストラディヴァリ
1706∼1720年頃作とされる
Mandolino Coristo
通称コリスト•マンドリンを
参考にするのだが
この楽器は最近日本で出版された
マンドリン専門書でも
紹介されていて
各部分のサイズも
記載されている
それを元に原寸図面を
描いてみると
寸法の辻褄が合わない
ということが判明した
同書では楽器の全長521mm
ボディ長さ250mm
弦長318mm、ヘッド129mm
と説明されていて
楽器の下端からブリッジの
上部までを55mmとすると
そこから弦長318mmを足して
373mm、ナットの厚みを
4mmとすると
ナット上部までは373mm
そこからヘッドになり
ヘッドの長さ129mmを足すと
楽器の全長502mmになる
説明の全長は521mmなので
19mm足りない
ということはヘッドの長さの
説明数値が間違っている
ということになる

1706∼1720年頃作の
印刷されたものを
測ってみると全長63mm
マンドリン専門書では
実際全長は521mm
と説明されているので
縮小率は8.27

ヘッドの印刷物は17mm
これを8.27倍すると141mm
これが実際のヘッドの長さに
近いということになる

1680年製も同様に測ってみると
全長は62mm
実際の全長は503mm
と説明されているので
縮小率は8.11

印刷物のヘッドの長さは18mm
これを8.11倍すると
146mmということになり
(因みに販売されている
この楽器の原寸図面は145mm)
1706∼1720年頃作のものより
5mm長いということになる
専門書の説明では
ヘッドの長さは
1680年製が162mm
1706∼1720年頃作が
129mmとなっていて
違いは33mmもある
5mmと33mmでは
かなりの誤差である

インターネット上に
公開されているこの図では
全長とボディの長さのみ
記載されているが
これでは楽器全長は
511mmとなっている

余談として
この説明の赤線部分
ヘッドのペグの1つは
後から開けられたと
書かれている

このヘッドの長さに
5本めのペグは
不自然なところに
穴が開けられていて
無理があると思っていたが
後付けということで納得できた
因みに先に紹介した
最近日本で出版された
マンドリンの専門書では
ストラディヴァリ作
1860製作のマンドリンも
紹介されていて
ヘッドの長さは162mmと
記載されている
ところが、この楽器は
原寸図面が販売されていて
手許にあるその原寸図を
測ってみるとヘッドの端から
ナットまでは145mmである

ナットまでは145mm

よくよく観察してみると
長さを測る場所による違い
かもしれない、と
いろいろな測り方をしたが
162mmというのは
どこにもなかった
左は1680年製のヘッド
右は1706∼1720年頃作とされる
Mandolino Coristoのヘッド
撮影角度がやや違っているが
ネックの厚みやナットの厚みを
だいたい揃えると
だいたいこのような感じで
マンドリン専門書で
説明されているヘッド長さ
30mmの違いはないように思える
ということで
今回製作するものは
全長515mm、弦長310mm
ヘッドの長さ、ナットまで140mm
とうことに決定した


上の2枚はChatGPTさんに
質問した際の返事
AIはかなり広範囲に
調べてくれるようだが
間違った情報も平気で
それらしく確信をもって
示してくれ
あまり信用できないので
何度も念を押したが
「1680年製と1706∼1720年製は
情報が交錯していて
紛らわしいので注意が
必要です」とAI本人も
言いながら、サウンドホールの
直径などは何度念を押しても
違ったサイズを教えてくれた
上の2つの情報も楽器の全長は
502mmとし、ヘッドの長さも
148mmと、やや違っている
ような気もするが
マンドリン専門書の129mm
よりはましかもしれない

そうして描いた原寸図


ボディの深さも
どこにも記載が見られず
ChatGPTさんは56.2mm
としているが
これは1680年製のものと
思われ、信用できないので
こちらでやってみたら
約62.8mmとなった
サウンドホールの直径は45mm
ブリッジの弦幅は
オリジナルよりもやや狭くした