2024年4月27日土曜日

65時間酢に浸けた骨を曲げる



骨、牙、角を曲げてみた
上の画像は動画撮影後
慎重に曲げたもの

動画撮影後の状態

以外だったのは
最も曲げやすかったのは
クジラの骨
大きいので組織が粗いためか
そして結ぶにはやはり薄い必要がある
厚みは1.5mm以下かな・・

曲がらなかった象牙の端材は
あと数日浸けておくことにした
そして曲げたものは
クランプで固定

2024年4月26日金曜日

オブジェいろいろ

 

木彫りの龍のレリーフ
木地のままだと寂しいので

色を着けた



こちらは象牙を模した樹脂で
作られたストラップ

象牙の端材を接着して

頭を付けてみた

これはガチャポンのワニガメ
甲羅に珊瑚の化石を
付けたもの

これは木の表面を
そのまま活かして彫られた
カエル
よくぞ作ってくれた





2024年4月25日木曜日

骨と牙、角を曲げる実験

 

イタリアの製作家
Lorenzo Lippiさんが
提供下さった画像
骨を2日ほど酢に浸けておくと
このように曲げることができる
ということなので
さっそく試すことにした
Lippiさんによると
骨によって曲げやすいものと
曲げにくいものがあるらしい

そういうことなので
いろいろ試してみることにする
上の画像右から
昔のピアノの鍵盤に
貼られていた象牙、その左は牛骨
そしてイッカクの牙3点
鯨骨2点、左端は鹿の角
その上は象牙の端材
その上の細長いものは不明な骨
それをカットして端を試す



ミツカン酢に浸けた状態

これで2日後の27日に曲げてみます
乞うご期待!

2024年4月23日火曜日

19世紀ギターブリッジ作り



製作中の19世紀ギター
初期ミルクール•タイプの
ブリッジを作る黒檀の選別

今回の楽器は弦に
細めのフロロカーボンを使う
という要望なので
ブリッジの黒檀は
やや軽めで反応が鈍いものを選別


こちらはブリッジ両側の装飾
ムスタッシュ




ブリッジ出来上がり
両側のムスタッシュは
膠(ニカワ)焼付け接着

2024年4月21日日曜日

18世紀マンドリン修復 イッカクの牙を曲げる

 

修復中の18世紀マンドリンの
欠落部品を作っていく


これは昔作られたステッキ
素材はイッカクの牙と思われます



今回はデコラソーでカットしてみた

ヤスリで成形

欠片で曲げの実験
乾いたままの状態で
どこまで曲がるか・・

これくらいは曲げることが出来ますが
やはり折れやすい

これは一晩水に浸けて曲げたもの

余分を削って出来上がり

参考までに、象牙や骨を曲げるには
イタリアの製作家
Lorenzo Lippiさんによると
酢に数時間、できれば1日か2日
浸しておくと軟化するということです
あるいは10%以下のクエン酸に浸す
という方法もあるようです
その方法で軟化させた骨を
結ぶこともできたそうです

Lippi さんが提供して下さった画像
この方法では骨の種類によって
簡単に曲がるものと
なかなか曲がらないものが
あるということです

他の方法としては
蒸留酒と水を1:5の割合で混合し
その液に4、5日間浸す

それから、水と苛性ソーダの溶液で
30分ほど煮る
あるいは、蓋ができる広口の瓶に
純粋なリン酸水を入れ浸しておくことで
軟化させる方法もあるようです

2024年4月18日木曜日

琵琶行再現動画 そして豆平鉋刃口真鍮

 

以前紹介した中国の叙事詩
琵琶行biwakohが映像化
されいるのを発見
正倉院所蔵のものと同様の
楽器と撥が使われていて

トレモロまでなされている


こちらは工房の様子
ハイス全鋼豆平鉋の刃口が
乱れてきたので
真鍮板を埋めることにした


瞬間接着剤で接着



出来上がり

製作中の19世紀ギターの
黒檀バインディング削り