2024年4月21日日曜日

18世紀マンドリン修復 イッカクの牙を曲げる

 

修復中の18世紀マンドリンの
欠落部品を作っていく


これは昔作られたステッキ
素材はイッカクの牙と思われます



今回はデコラソーでカットしてみた

ヤスリで成形

欠片で曲げの実験
乾いたままの状態で
どこまで曲がるか・・

これくらいは曲げることが出来ますが
やはり折れやすい

これは一晩水に浸けて曲げたもの

余分を削って出来上がり

参考までに、象牙や骨を曲げるには
イタリアの製作家
Lorenzo Lippiさんによると
酢に数時間、できれば1日か2日
浸しておくと軟化するということです
あるいは10%以下のクエン酸に浸す
という方法もあるようです
その方法で軟化させた骨を
結ぶこともできたそうです

Lippi さんが提供して下さった画像
この方法では骨の種類によって
簡単に曲がるものと
なかなか曲がらないものが
あるということです

他の方法としては
蒸留酒と水を1:5の割合で混合し
その液に4、5日間浸す

それから、水と苛性ソーダの溶液で
30分ほど煮る
あるいは、蓋ができる広口の瓶に
純粋なリン酸水を入れ浸しておくことで
軟化させる方法もあるようです

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