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2024年5月12日日曜日

18世紀マンドリンのペグ作り

 

修復中の18世紀マンドリンと
次回製作するマンドリンのために
ペグを作る準備

ジュジュベ材は堅く緻密なので
炭素鋼の初弘鉋が向いている
優れた炭素鋼は切れが軽く
しかも刃先が強靭

旋盤加工のための下準備完了


こちらは広島県在住の刀匠久保善博氏
現在無鑑査(刀剣コンクールに於いて
複数の特賞を受賞)の実力派
日本古来の「たたら製鉄」に関する
論文(銑zuku生成のための
酸化チタンの働きと重要性を解明)は
これまでの常識を覆すものとして
注目されているようです



2024年5月8日水曜日

ヒマシ油添加シェラックニスを試す


シェラックニスにヒマシ油を
少量添加すると
刷毛塗りしやすくなり
塗膜も独特の美しさが得られる
ということなので試してみた
刷毛塗りのしやすさはもっと広い面を
塗らなければ分からないが
ニスの乾き具合や指触の感じは
ほとんど変わらない
同様の添加剤として亜麻仁油を
変性させて作られたリノキシンがあるが
それと同じような効果が
得られる感じか・・

添加したヒマシ油は
シェラックニス100mlに対し
太さ3mmほどの棒に付着させて
7滴垂らした

ひまし油メーカーの説明には
「ヒマシ油は、優れた安定性、
保色性、可撓性、顔料分散性、
湿潤性、潤滑性、低温特性、
電気特性、および生理的特性を
有するために
そのままラッカー、レザー、
印刷インキ、コーキング材、
潤滑剤、文房具、化粧品、
電気絶縁 材料、医薬品
などに配合使用されています。」
とあります

前回の塗りの後、サンドペーパー600番で
研磨し刷毛塗りを行った
メープルの一面だけ試しに320番の
サンドペーパーで深めに研磨したが
やはり塗り肌が荒れてしまった
刷毛塗り後10分ほど経った状態


そして最後に荒れたメープル面を
600番で研磨し改めて刷毛塗りした状態


これはこれまで試してきた
テストピース
古いものは1987年のものもある


2024年5月4日土曜日

ギタリスト中川亨氏 工房の様子 

 



工房に寄って下さいました
若い頃、スペインとフランスに
留学されていて
その時の思い出話は
たいへん興味深かった

こちらは工房の様子
製作中の19世紀ギター
フレットを打ち込む準備

NAKAYAの替刃式鋸
組子用


この特殊鑿nomiは
ヤスリを焼き戻して自作したもの

ヤスリの跡が残っている

修復中の18世紀マンドリン
指板加工中


指板装飾の欠落パーツを
白蝶貝で作っているところ



ヤスリで整えて出来上がり

中央はオリジナル

このように象嵌する

2024年4月29日月曜日

改造縦挽き鋸と改造特殊小刀


18世紀マンドリンの修復
使っている小刀は
古い会津製の特殊鉋の刃で
作ったもの


刃の先端を反り上げている

銘は重春

こちらは
古い両刃鋸の横挽き刃部分を
画像のようにカットして作った

縦挽き専用鋸

ウォルナット材を縦引き





こちらは一尺窓鋸で
楠材を挽いているところ


窓鋸は縦挽きでも威力を
発揮してくれる

窓鋸独特の挽き屑




このように接着
次に製作する18世紀マンドリンの
内型を作る

2024年4月27日土曜日

65時間酢に浸けた骨を曲げる



骨、牙、角を曲げてみた
上の画像は動画撮影後
慎重に曲げたもの

動画撮影後の状態

以外だったのは
最も曲げやすかったのは
クジラの骨
大きいので組織が粗いためか
そして結ぶにはやはり薄い必要がある
厚みは1.5mm以下かな・・

曲がらなかった象牙の端材は
あと数日浸けておくことにした
そして曲げたものは
クランプで固定

1日後の様子


昨日の酢漬けの骨、1日経った状態
硬さが元に戻り
柔かさもなくなっている
ということは酢でカルシウム分が
溶かされたのではなく
分子構造か何かが
変化しただけなのかもしれない