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2019年1月9日水曜日

ベルギー産の天然仕上げ砥石

ベルギー産の仕上げ砥石を
手に入れてみました

さっそく試し研ぎ
この天然砥石には
ガーネット成分が40%ほど
含まれているということで
研磨力に期待したいところです
ということでハイス鉋を研いでみました
砥ぎ動画参照下さい

粉末ハイス鉋(身幅55mm)
を研いでみましたが
1分程度で中砥の砥ぎ傷を
消すことができました
かなり研磨力があり
研ぎ上がりも緻密です
日本の仕上砥でHSS鉋を
このように砥ぎ上げることができるのは
あまり見当たりません
 
切れが止んだ状態から研いだので
左端の人造中砥
研承1000番から使い
粗め天然中砥・戸沢砥→
細かめ天然中砥・会津砥→
ベルギー産仕上げ砥

次にヤスキハガネ青紙1号の
寸六鉋を研いでみましたが
これも1分ほどで、このように
研ぎ上がりました

銘は羅生門

そしてこれは燕鋼の鉋
身幅55mm


ベルギー産天然仕上げ砥石で
砥ぎ上げた羅生門寸六で
ローズウッドを削ってみました
YouTube動画参照下さい
スマホ片手の片手削りです


逆目も完全に止まっています

2017年6月17日土曜日

今日の主な作業 

マンドラの補強材を接着


そしてLaprevotteタイプの横板の厚み出し

厚み減らしに使ったのは
古い三木鉋の「三代三郎」銘寸六

仕上げ削りは「羅生門」寸六

強烈な逆目もほぼ止まっている

そして曲げる


2017年1月6日金曜日

羅生門 寸六の刃先の状態

羅生門の前に、座禅中?のネコ様を・・

しば~~らく、このままの状態が続いた後・・

突然獲物に跳びかかる・・


以前紹介した羅生門銘・寸六

手に入れた当時の刃先の状態

ここのところ、砥ぎ上げた状態の刃先を
目視で確認してみると
最初の頃よりは状態が良くなっているように見えたので 
今回、研ぐにあたって、砥ぎ上げた状態を
拡大して確認してみることにした
ここからは、その画像で
最初に荒めの中砥
熊本県産・天草Amakusa砥で研ぐ

粒度は400程度だが、天然砥石は
鋼に付く砥ぎ傷が浅いので
後の研ぎが楽に行える

次に京丹波・亀岡産の青砥
やや硬めの石質だが
反応よく、心地よく研ぐことができる

粒度は800程度
丹波産青砥によく見られる針気がほとんどなく
地鉄Jiganeが精緻に研ぎ上がっている

次に中砥ぎの最後として
亀岡・岡花産と思われる硬口の青砥で研ぐ

この青砥も針気がほとんどなく
文句なしの研ぎ上がり

そして仕上砥ぎの中継ぎとして
山口県岩国産の杭名Kuina砥・蓮華巣板を使う

仕上砥としては粒度は荒めだが
その分、研磨力は強く
短時間でここまで持っていける


そして、京都・梅ヶ畑、菖蒲Shobu産の
硬口の蓮華巣板で最終仕上げ



刃先の拡大画像(倍率は約100倍)
細かい「刃こぼれ」はあるが
最初の頃に比べると、かなり精緻になった

2016年11月19日土曜日

工房の様子 響板と裏板の切り抜きとサウンドホール縁飾り

接ぎ付け接着を終えた響板と


裏板をギターの形に切り抜く準備

バンド・ソーで切り抜く


切り抜き完了


その後、響板の表面を仕上げる

中仕工Nakashiko鉋として使った

そして仕上げ削り
逆目が交錯しているので
片手で削りました

使った鉋は三代目千代鶴、落合宇一作三水銘・寸八
鋼はスウェーデン炭素鋼と思われますが
切れ味軽く、これも永切れします

接ぎ目の逆目も完全に止まっています
こちらはガルシア・タイプの響板
30年以上寝かせたドイツ・スプルースです


こちらは小型モダン・タイプの響板
これも30年以上寝かせたドイツ・スプルース


羅生門寸六の刃先
鋼Haganeは特殊鋼系で
おそらくヤスキ鋼・青紙1号と思われます
研ぎ上げた状態では刃先に細かい乱れがありますが
驚くほど永切れします

三代目千代鶴・三水銘の刃先

ガルシア・タイプは
サウンドホールの縁飾りに貝を嵌め込むので
いつもとは違った工程で進めていきます

縁飾りのデザインを作っていく

まず縁飾りを入れる部分に
クリコ錐を使って切り込みを入れる


クリコ錐の刃先の様子

切込みをいれた部分を彫刻刀で彫り込む
まず7.5mm幅の平刀で荒彫り


次に9mm幅の平刀で底をさらい

12mm幅の平刀で仕上げ

彫り終えた状態

溝を彫り終えたら両縁の飾りを接着
これはタイトボンドで焼き付け接着を行っているところ


縁の接着完了

この後の作業は明日行います