検索キーワード「羅生門銘 寸六」に一致する投稿を関連性の高い順に表示しています。 日付順 すべての投稿を表示
検索キーワード「羅生門銘 寸六」に一致する投稿を関連性の高い順に表示しています。 日付順 すべての投稿を表示

2016年11月19日土曜日

工房の様子 響板と裏板の切り抜きとサウンドホール縁飾り

接ぎ付け接着を終えた響板と


裏板をギターの形に切り抜く準備

バンド・ソーで切り抜く


切り抜き完了


その後、響板の表面を仕上げる

中仕工Nakashiko鉋として使った

そして仕上げ削り
逆目が交錯しているので
片手で削りました

使った鉋は三代目千代鶴、落合宇一作三水銘・寸八
鋼はスウェーデン炭素鋼と思われますが
切れ味軽く、これも永切れします

接ぎ目の逆目も完全に止まっています
こちらはガルシア・タイプの響板
30年以上寝かせたドイツ・スプルースです


こちらは小型モダン・タイプの響板
これも30年以上寝かせたドイツ・スプルース


羅生門寸六の刃先
鋼Haganeは特殊鋼系で
おそらくヤスキ鋼・青紙1号と思われます
研ぎ上げた状態では刃先に細かい乱れがありますが
驚くほど永切れします

三代目千代鶴・三水銘の刃先

ガルシア・タイプは
サウンドホールの縁飾りに貝を嵌め込むので
いつもとは違った工程で進めていきます

縁飾りのデザインを作っていく

まず縁飾りを入れる部分に
クリコ錐を使って切り込みを入れる


クリコ錐の刃先の様子

切込みをいれた部分を彫刻刀で彫り込む
まず7.5mm幅の平刀で荒彫り


次に9mm幅の平刀で底をさらい

12mm幅の平刀で仕上げ

彫り終えた状態

溝を彫り終えたら両縁の飾りを接着
これはタイトボンドで焼き付け接着を行っているところ


縁の接着完了

この後の作業は明日行います


2016年8月30日火曜日

2台の特注ギター 製作状況

響板の表面仕上げを行っているところ

荒削りに使ったのは羅生門銘・寸六
鋼Haganeは特殊鋼(ヤスキ鋼青紙か)
かなり強靭な刃先で手持ちの中では
トップクラスの永切れを発揮してくれる
砥ぎ上げた際の刃先は乱れているが
楽器製作に使うには問題なし
刃先が細かい櫛刃状になっている影響か切れは軽快

長年寝かせたスプルースは、木細胞のミネラル分が
結晶化している影響(石気)か
通常の鉋だとあっという間に刃先が
磨耗してしまうが、この羅生門・寸六は
2台分の響板を荒削りしてもまだまだ刃先は健全
これには驚かされる

仕上げ削りに使ったのは
使った鉋は古い会津鉋




ここからはサウンドホールの縁飾りの部品を
作っているところ











サウンドホールの位置を決める






タイトボンドで接着




接着後
平に削っていく


仕上げ削りに使ったのは
古い会津鉋、重正・寸八

刃先は砥ぎ角度を修正中で、3mmほどを
約28度で砥ぎ上げている

鋼Haganeは玉鋼と思われる
手持ちの寸八鉋の中では
トップクラスの永切れを発揮してくれる




縁飾り出来上がり