これから製作していく19世紀ギター
特注、初期ミルクール・タイプ
弦長630mm
サウンドホール縁飾りには
Abaloneアバロン(メキシコ・アワビ貝)を
嵌め込んでほしい、という要望なので
このようにしてみました
サウンドホールを切り抜き
縁に黒檀を接着する準備
この作業がけっこう繊細で
小刀だけが頼り・・
この小刀は古い会津刃物
黒檀を曲げているところ
このように接着して出来上がり
指板を仕上げる前に
大まかにネック部分を削る
この小刀は左久作さんに
これは古い会津刃物
刻印された弘正(身幅18mm)
刃はヤスキ鋼の青紙と思われ
焼き入れは甘めで砥ぎ易く、切れは軽い
大まかにネックを成形した後
指板を仕上げる
鉋は粉末ハイス鉋(身幅50mm)
この後、サンドペーパーで最終仕上げを行う
ブリッジを接着した後、ネックを削っていく
これは荒削りの様子
刃角度は約26度(スウェーデン炭素鋼)
ヒール部分の曲面は10mm幅の小刀を使う
荒削りを終えたところ
左は削る前の状態
右は荒削りを終えた状態
ネックの荒削りを終えた時点で
指板の厚みを調整する
そして仕上げ削り
ネックに使っているセドロ材は
逆目が交錯していることが多いので
二枚刃の南京鉋には助かっている
刃口の真鍮は自分で埋め込んだ
瞬間接着剤で接着しているだけ
以前はエポキシで接着していたが
削った際の摩擦熱でポロリと剥がれることが多く
試しに瞬間接着剤を使ってみたら
ほとんど剥がれることがなかったので
ネック削り完了