2010年9月7日火曜日

碧玉と九鬼水軍 その22 

中国遼寧省から出土している
戦国時代(紀元前403~221年)の銅戈ですが
はっきりとした三つ巴紋が見られます


同時代の遼寧省からは
このような青銅器も発見されていますが


これにも三つ巴紋が鋳込まれています




省略された図形ですが
これも三つ巴紋と言えそうです

巴紋を社紋にしている神社は
全国に多く存在しますが(参照
紹介したサイトでは
「巴紋は日本の武具の(とも)の形に
似ている・・云々」とありますが
どうもそれだけの理由ではなさそうです・・

2010年8月28日土曜日

驚異の鉋 中惣

いま使っている荒削り用の
寸六鉋(身巾6cm)の刃が
だいぶ短くなったので
そろそろ新しいものをと
探していたのですが、ネット・オークションで
「中惣」銘の古い鉋を目にしました
古い鉋のことはあまり知らないのですが
この鉋は一見していい雰囲気が感じられたので
入札しておきました
オークション終了の日
他に誰も入札がなく数千円で落札


ということで、手許に届いた鉋がこれです
出品した方は、こういった古い道具を
専門にされているようで
古い鉋身を新しい台にすげ換えて
すぐ使えるようにしてありました


「中惣」という銘がなんとか判読できます


裏はベタ裏になっていたので
自分で透き直しました


鋼にグラインダーを当てて
火花を出してみましたが
炭素鋼系の火花が散りました

研ぎ角度は鉋では有り得ない21度に
研がれていましたが(通常は25~30度)
とりあえずそのままの角度で
研ぎ直しました

そして使ってみてびっくり
ギターの裏板の荒削りをしてみたのですが
切れ味よく、5mmほどの厚さの
硬いインド産ローズウッド(紫檀)を
2,5mm前後まで削っても
刃先はびくともしていないのです
しかも逆目もほぼ止まっている・・

いま使っている鉋に
これほど強靭で永切れする鉋は
燕鋼かハイス鋼のものくらいしかありません
おそるべし

削りの様子はYou Tube にUPしておきました




ローズウッドの荒削りをした後の状態ですが
やや刃先が細かく変形しているところがありますが
これは研ぎ角度が鋭利なのが原因だと思われます
ですが、まだまだ健在です


荒削りの鉋屑
刃先角度が鋭利なので
逆目にやや深く入り過ぎています




刃先だけ角度を27度ほどで研ぎ直し


今度はギターの響板の補強材に使う
パサパサのスプルースを削ってみました
荒削り用に調整した鉋台でも
これくらい削ることが出来ればOK

削り肌も美しい

2010年8月26日木曜日

優れた中砥 会津白砥

会津産(福島県)の中砥、会津白砥を手に入れました
早速試し研ぎをしましたが
反応よく、強い研磨力があります




画像では分かりにくいですが
表面には艶があり磨きあげた大理石のようです


但馬砥もこのような感じですが
研ぎの手応えは但馬砥よりもかなり柔らかい感じがします
試し研ぎの様子をYou TubeUPしました
この動画では
会津砥の次に三河名倉を使った方が
良かったかもしれません
次回、違った組み合わせの砥石で
やりなおしてみます

ということで第二弾をUPしました