ギター製作家の視点
撥弦楽器製作家・田中清人の仕事、 趣味に関するブログ
2013年1月29日火曜日
生反り小刀を使う
製作中の19世紀ギター
ラコート・タイプ
ライニングLining
(糊代
のりしろ
)を
接着しているところ
接着した後
贅肉を削り取ります
使う刃物は
生反り小刀
動画UP
しました
削り終えた状態
この後サンドペーパーで
滑らかに仕上げます
2013年1月27日日曜日
「ボクちゃん」 大活躍
四方反り鉋に
改造したBoxScraper
「ボクちゃん」
を仕事で使ってみました
横板やライニングの荒削りに重宝しました
削り面が金属なので
細い箇所を削っても刃口が変形することがありません
これは1820年代のオリジナルLacote
ハイス鋼 ・HSS鉋を新調
ハイス鋼(HSS)の鉋(身幅48mm)を新調しました
刃口がこのままだと堅木を削ったときに
すぐ摩耗して変形してしまうので
刃口にステンレスの板を埋め込みます
このように彫って
ステンレス板を嵌め込みます
仮止めした状態
瞬間接着剤で接着
その後、ヤスリで面ならしをし
出来上がり
身を収め
19世紀ギター、Lacoteタイプのヘッドに貼る
Ebonyの薄板を荒削りしてみました
動画UP
しました
削り肌は問題ありませんが
動画撮影を終えた状態で切れが止んでしまいました
手持ちの中国製のハイス全鋼鉋(HSS鋼はドイツ製と思われる)と
比べると切れ止むのが早い・・
もっとも他の日本製のハイス鉋が永切れしないので
今回新しいのを購入したのですが・・
これで鉋台を短くしたものを含めて4丁揃ったことになります
永切れしないので、数を増やさなければ
仕事にならないのですね
2013年1月26日土曜日
Lacoteタイプのヘッド材を切り出す
今日は横板と上下ブロックを接着し
ヘッドになる材を切り出しました
動画UP
しました
鋸は会津産の一尺(刃渡り約30cm)の窓鋸
材はメープルで、これはラプレヴォット・タイプの裏板として使うため
チェロ用材を仕入れていたものですが、ラプレヴォット・タイプの
裏板として使うにはやや堅すぎたので、ヘッド用に転用したものです
今回製作しているラコート・ライプはペグ・ヘッドとマシン・ヘッドですが
この動画で切り出したのはペグ・ヘッド用のものです
2013年1月25日金曜日
今日の工房の様子
製作中の19世紀ギターLacoteタイプの横板を曲げました
動画参照
下さい
これは
ブビンガ材
こちらはメープル材
先日手に入れたボックス・スクレーパーですが
このままでは使う機会がないので
四方反り鉋に改造することにしました
ということで、まず使わなくなった古い鉋台に
このように収めてみました
この状態で接着し、適当な長さにカットして
削り面をBox scraperの削り面に合わせて
四方に反らせれば出来上がりとなります
この作業は明日やってみます
刃口に鉄をハンダ付けし、できるだけ狭くしました
これは手に入れた状態
このままでは刃口が広すぎ
鉋として使うには無理があります
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