2013年2月4日月曜日

デコラ鉋で本黒檀Ebonyを削る


デコラを削るための鉋、デコラ鉋を入手しました


デコラは木のように逆目がないので
一枚刃鉋で削ることができます



刃物で削ることができますが堅い素材なので
鉋の削り面にはこのように
全面にステンレスの板が装着されています



超特殊鋼という刻印が押されていますが
これは燕鋼(参照)と同じものだそうです
燕鋼や安来鋼・青紙スーパーの鉋は他に六丁ほど持っていますが
デコラを削る鉋なので、燕鋼でもさらに強靭なものなのか
という淡い期待で手に入れてみたのでありました・・
刃角度は裏からも角度が付けられていて60度ほどありました
この鉋を本黒檀を削るために使おうと思い
上の画像のように普通の鉋のように裏面を仕上げました



これで刃角度は約35度
身の仕込み角度は普通の鉋と同じくらい(八分五厘勾配)なので
刃角度はこれが限界です
この研ぎ上がりは他の燕鋼の鉋刃と同様です



押え金を付けて



ステンレスの板を外し、ビス穴を埋め
刃口も狭くしました



そして本黒檀Ebonyを削ってみました
YouTube動画UPしました



動画撮影中に切れが止んだので
その時点で撮影を終えました
やはり他の手持ちの燕鋼の鉋同様
本黒檀を削るには無理がありました・・



工房の様子 製作中のLacoteタイプ



製作中の2台のラコート・タイプ



裏板が接着されたところ



これで胴体が完成





これからネックとヘッドを作っていきますが
まずヘッドの各部材を接着しました
動画UPしました







2013年2月1日金曜日

19世紀ギターLacoteタイプの響板を接着

側板に響板を接着するための準備

ブロック材は軽めのスプルース
接着面が木口(こぐち)になっているので
このように木口を荒削りする際には一枚刃の鉋を使う



接着面全体を仕上げるときには
左側の二枚刃鉋を使っています



補強材の端をカットしているところ
使っている鋸は刃渡り3cmの小さな畦挽き鋸




ライニング材の補強材の端が収まるところを加工しているところ






響板と裏板を接着するための下拵えに使う道具たち






響板の接着が終わりました



型枠から外したところ




2013年1月29日火曜日

生反り小刀を使う

製作中の19世紀ギター
ラコート・タイプ

ライニングLining
(糊代のりしろ)を
接着しているところ

接着した後
贅肉を削り取ります

使う刃物は生反り小刀


動画UPしました

削り終えた状態
この後サンドペーパーで
滑らかに仕上げます

2013年1月27日日曜日

「ボクちゃん」 大活躍 

四方反り鉋に改造したBoxScraper 「ボクちゃん」
を仕事で使ってみました

横板やライニングの荒削りに重宝しました



削り面が金属なので
細い箇所を削っても刃口が変形することがありません




これは1820年代のオリジナルLacote