2013年10月19日土曜日

スウェーデン鋼の小刀、出来上がり

17日に紹介したスウェーデン鋼の小刀に柄を挿げ
自分の道具にしました
スパニッシュ・セダーで柄を作り
瞬間接着材で接着


自分で握り易い形状に削り、透明セラックを塗りました
刃物の柄には何も塗らない人もいますが
私の手にはニスを塗った方が合います


柄の先端部を削り出来上がり
小刀は抜けないように接着しているので
短くなったら鉛筆を削るように柄を削っていきます


他の小刀と一緒にしばらく使っていき
様子を見てみます


2013年10月17日木曜日

スウェーデン鋼の小刀

10月10日に少し紹介したように
現在主力で使っている9mm幅の小刀が
最後の1本になっているので
次のものを準備しておこうと探しているのですが
なかなか切れが軽いものと出合えません
今回手に入れたものは有名な作者のもので
鋼にスウェーデン鋼が使われたもの
スウェーデン鋼は切れが軽いので
期待したのですが・・
身幅が21mmあるので半分に切れば
9mm幅が2本取ることができます


地鉄の柔らかい部分を金切鋸で切り


鋼部分は金槌で叩けば


このように鋼は割れます


白いところが割れた鋼部分


上の画像左の1本を研ぎ上げて
粘りの強いメープル材を使ってみましたが
切れが重い・・


柔らかめのスパニッシュ・セダーも重い切れです


楽器の響板に使うヨーロッパ・スプルース
これも柔らかい材ですがダメ
柔らかい木ほど切れが重い、という
切れない刃物の典型的な様相を呈しています



そういうことなので焼き戻してみることにしました


180度で1時間の焼き戻しを行いましたが(参照
ほとんど切れは変わらず、重いままです


刃先を確認してみると細かな乱れがあります
これが原因でしょうか・・



今度は温度をかなり高めてみました
(鋼の色と温度についてはこちらを参照下さい)
刃物としてギリギリの焼き戻し温度だと思います
小刀でしたらこれくらいでも大丈夫ですが
鉋でしたら甘すぎておそらく使えないでしょう






刃先にやや乱れは見られますが
以前よりは精緻な感じです
削ってみるとかなり切れは軽くなっていました
これだったら何とか仕事で使えるレベルです


一方、こちらの方は
高温の焼き戻しでも




このように刃先が欠け、改善されませんでした



今度は焼きが入るギリギリの温度で
焼き入れをやり直し、焼き戻しは行いませんでした




これでなんとかいけそうですが
試し削りではもう一方のものよりも
やや切れは重い感じです・・
ですが、これも何とか仕事では使えるでしょう



以上、新たに手に入れたスウェーデン鋼の小刀の顛末でした・・




2013年10月16日水曜日

飼い猫に落書き・・

この角度からの眺めも乙なもので・・


ついついこういうことをしたくなる・・


こちらも・・


犬にも・・






2013年10月15日火曜日

Walnutウォルナット材に鉋をかける

13日にYouTubeにUPした動画の画像を紹介しておきます
削ったのは昨日紹介した
大阪の橘商店から分けてもらったウォルナット材


これは30年ほど前に自作した冶具で
もともと19世紀ギターの補強材を削るために作ったもの


紅色の材はPadaukパドック(紅カリン)




これは製作中のマリアハープのブリッジとして使うもの




ウォルナットは深く美しい杢が出ています


安来鋼やすぎはがね青紙スーパーの鉋で仕上げました


出来上がり






出来上がり







もう1台の方


ブリッジはウォルナット材