2013年10月5日土曜日

昔に採掘された優れた青砥を入手

京都丹波亀岡産と思われる
大きな青砥を手に入れました


「各国大博覧会賞牌受領」という字が
右から置かれているので
時代は大正から昭和初期と思われます

ラベルに書かれてある「大礼記念京都大博覧会」は
昭和3年に行われているようなので(参照
このラベルはそれ以降のものということになります





研ぎ面(柾目面)に茶色いゴマ粒状の斑点が確認できます


やや赤みがかっていますが
それほど柔らかくはなく、カッチリと砥ぐことができます
鉋研ぎにはちょうど良い感じです
YouTube動画参照下さい


丹波産青砥によく見られる針気(地鉄に付く太目の研ぎ傷)が
ほとんど見られず、緻密で粒度がよく揃っています
地・刃の境がクッキリとし、内曇で研いだように研ぎ上がっています
こういった感じは神前産には見られないと思うので
産地はもう少し南西の、青野から宮川あたりでしょうか・・
粒度は約#1200

このような青砥には30年ぶりに出合いました・・
30年以上前、20代の頃は研ぎの師匠から分けてもらった青砥を
主に使っていて、5本ほど使い減らした頃、分けてもらいに行ったら
もう優れた丹波青砥は手に入らないと言われました
そのことの意味は後々理解することになるのですが
その、若い頃使っていた優れた丹波青砥と
この青砥は顔も研ぎ感も、研ぎ上がりもよく似ているのです
思わず、ご老体でも目がキラキラとした師匠の顔が浮かびました・・




動画では青砥の次にやや硬めの中山産・戸前を使いましたが
やはり青砥の傷をいきなり消すのは無理があったので
この太平山天井巣板(内曇うちぐもり)に取り換えました





内曇砥独特の研ぎ上がりで
地・刃ともに美しく微塵に曇ります



最終仕上げに使った
京都梅ヶ畑・中山産の戸前


やや硬めの仕上砥で
中研ぎを細かめに研ぎ上げておくと(#2000以上)
これだけで研ぎ上げることができますが
#1200ほどだと時間がかかってしまいます


研いだ鉋身は以前紹介した義廣銘寸四


2013年10月4日金曜日

神戸アートマルシェ 画家・柿崎享氏

今日から10月6日まで行われている
神戸アートマルシェへ足を運びました
お目当ては画家柿崎亨さんの作品
展示会場で柿崎さんと作品といっしょに・・


展示会場といってもホテルの宿泊部屋で
13階の客室すべてに展示されている・・






浴室も・・






ベッドも・・


手前は気になるオブジェ・・
タイトルは「だんご」


やはりゲット・・



こちらはほぼ実物大の金属作品
「マイマイカブリ」
殻は本物でフランスのエスカルゴだということ・・


こちらもほぼ実物大


カナブンは内翅まであり
それを閉じて収めることができる・・
外翅の質感といい、全く本物のよう・・
恐るべし


2013年10月2日水曜日

犬と猫とミノムシ

ネコに食べさせている煮干
いつも買っている店に置かれなくなったので
製造元から送ってもらった
荷物が届いたらネコが「まっしぐら」にやって来ると思っていたら
全く関心を示さない
しばらくして慎重に様子を伺いに来た・・
商品名が気に入らないのか・・


ビミョーな関係・・



こちらは工房裏の鉢植えのケヤキの枝に付いている
小さなミノムシ


こ御方が
ケヤキの鉢から遠く離れた屋根の軒先から
糸を垂らしてブラ~~ンとなさっていた






しばらく眺めていたが
風にまかせて、ただただブラ~~ンと
なさっているばかり・・


2013年10月1日火曜日

古い日本刀の先端部で特殊小刀を自作

古い日本刀の先端部分を手に入れたので
例の楽器の曲線部削り用の小刀を作りました








柄を作る際に先日紹介した義廣銘寸四鉋を使いましたが
かなり荒い使い方をしたにもかかわらす
刃先はほとんど変化していません
義廣鉋 恐るべし・・


2013年9月30日月曜日

伊丹市アイフォニックホール 午後のくつろぎコンサート無事終了

兵庫県伊丹市アイフォニックホール・小ホールで
9月29日に行われた「午後のくつろぎコンサート」に
足を運びました
アイフォニックホールは
猪名野神社の長い参道沿いにあるので
挨拶に行ってきました


威厳と風格のある独特の神域を感じました



拝殿の奥にある神殿



コンサートでは久しぶりに19世紀ギターの
アンサンブルを聴くことができました


奏者は右から佐々木滋隆氏、松田晃明
そして佐々木拓人くん


佐々木親子の二重奏は聴き応え充分でした 


2013年9月28日土曜日

日本人の「愛想笑い」


関裕二氏の古代日本論は斬新でいろいろと興味深いが
この本で書かれている日本の天皇成立の止むに止まれぬ事情は
なるほど、と納得させられる
その背景となっている紀元前後の日本列島の状況・・
それが日本人の「あいそ笑い」の源であるというのも納得
日本人の「あいそ笑い」は小泉八雲はじめ
幕末から明治にかけ日本にやってきた外国人が
不気味がっているが、その歴史は長く深かったのかもしれない



2013年9月23日月曜日

旧家に仏像はよく似合う 「丹波ノ工藝ト酒ト肴」展

9月21日の朝 快晴
空に龍のような雲が・・
この日、篠山市西町の知人が寄ってくれた
車の中には無造作に仏像が・・
22日・23日のイベントで自宅に展示するという
作者は三田さんだ市にある聖徳寺の住職で
仏師でもあるということであります(仏師名は誠光)


次の日、西町界隈で企画された
丹波ノ工藝ト酒ト肴」展に足を運びました
知人の自宅内に仏像は展示されてありました
旧家に仏像はよく合いますね










2013年9月22日日曜日

「寺社の装飾彫刻」近畿編が出版されました

6月に紹介した丹波市柏原かいばらの江戸時代の
彫物師一族、中井一門が携わった寺社彫刻が紹介された本
「寺社の装飾彫刻」近畿編が出版されました
研究家の岸名氏の解説文もたっぷりと記載されています