2014年2月11日火曜日

本物 偽物 産地偽装 

今日の新聞で中国鏡コレクターの千石唯司氏が
コレクションを兵庫県に寄贈したとあったが
銅鏡に興味を持っている者にとって大変興味が湧く
その記事のなかの千石氏のコメント
「偽物を買わされた苦い経験もあるが、
眼力を養うにはただ見るよりも
自分で買って悔しい思いをすることが大事」
ということには共感する

このことについては小林秀雄について書いたなかでも
少し触れていますが
ここ数日、世間を賑わせている佐村河内氏の
ゴーストライター事件とも
関係してくることでもあります

この事件についてはインターネット上でも
様々な人たちが意見を述べているようですが
私にしてみると単なる産地偽装事件で
このことによって出来上がっている曲そのものが
変化することはない
つまり、いいものはいいし、いけないものはいけない
この「いい」 「いけない」というのは
当然、その曲を聴いた人の評価であり
その評価が作曲した人物が変わることにによって変わる
というのはなんだかおかしいし、怪しい

私が携わっている楽器、そして木工道具の世界
趣味として足を突っ込んでいる日本刀や骨董の世界では
こうしたことはよくあることなのですが
これらの世界では騙された方が悪い(勉強不足)
ということになっている
キダ・タロー氏は「こんなん見破らなアカン!」と
ご立腹のようですが・・

「美は信用であるか? そうである」
骨董の世界で偽物を何度も掴まされた
小林秀雄の言葉であります・・

2014年2月9日日曜日

YouTube動画の画像 クリコ錐と鉋かけ

YouTubeにUPした動画の
画像を紹介しておきます


製作中のギターのサウンドホール縁飾りの
溝を彫るための切り込みです


錐の刃先は下のようになっています


埋め込む縁飾り
先般紹介した正宗銘の小刀を使ってみました




どっしりとした重量感があるので
繊細な作業が安定して行えます
切れのコントロールもスムーズにできました



こちらは動画はありませんが
切り抜き用の刃を付けたクリコ錐


このように切り抜くことが出来ます







そしてこちらは鉋かけの動画のもの


埋め込んだ縁飾りを削って平にしているところです
この動画では初代・金井鉋を使いましたが
これは以前UPした動画のコメントで
この鉋で他のものを削っているところが見たい
というリクエストがあったのでこれを使った動画を撮影しました





動画で削り終えた状態
逆目も完全に止まっている
鉋屑の厚みは30ミクロンほどだが
これくらいの厚みで逆目が止まれば
作業はかなり楽であります

YouTube動画の画像 前挽き鋸を使う

YouTubeにUPした動画の画像を紹介しておきます
動画 その1  その2
柔らかめでやや幅のある材は
この前挽き鋸を使っています
刃渡り約52cm




挽いた材はセドロ











2014年2月8日土曜日

丹波篠山 大雪 平成26年 2014年2月8日

こちら丹波篠山も夕方の時点で積雪約20cm
朝の様子、動画UPしました


工房近くの八幡神社


阿形あぎょうの狛犬くん
あ~コマッタ


吽形うんぎょうの狛犬くん
う~んコマッタ

2014年2月6日木曜日

小川産中砥、杭名砥、飛駒砥を使って鑿・ノミを研ぐ

これは4日に紹介した砥石を所有されている
栃木県の方が埼玉県産の小川というところで
採集された砥石(中砥)だそうです
小さなコッパですが


ノミを研ぐには充分な大きさなので
この五分(刃幅約15mm)のフィッシュテール・ノミと


六分薄ノミ(刃幅約18mm)を研いでみました
この画像の砥石は杭名砥

どちらも同じ砥石を使って研ぎましたが
刃物と砥石の相性の違いが分かってもらえると思います


これは埼玉県、小川産中砥
粒度は約#1000
左はフィッシュテール・ノミを
右は薄ノミを研いだもので
以下同じです





京都丹波・亀岡産青砥(岡花産と思われる)
粒度約#1200





三河中名倉
粒度約#1000





仕上砥ぎの最初は山口県岩国産白巣板・蓮華







最後に栃木県産飛駒砥