2015年6月21日日曜日

滋賀県高島 相岩谷産仕上砥を入手 驚きの能力

転石を加工したような状態の仕上砥を入手
巣無しの巣板か・・
滋賀県高島の相岩谷産ということだが


その研磨力の強さに驚いた


しかも
荒い研ぎ感ながら、鋼はピカリと光るほどに研ぎ上がる


底が欠けていて座りが悪いので
底に別の砥石を瞬間接着剤で接着




出来上がり


試みにハイス全鋼小刀を研いでみたが
驚くほどよく反応する


文句なしの研ぎ上がり


次にハイブリッド全鋼のノミ
ハイブリッド全鋼は反応する仕上砥が少ないのだが
これもよく反応する


研ぎ上がりも文句なし




左右の際鉋を相岩谷産と
中世中山の同様の硬さのもので研ぎ上げた画像
どちらが相岩谷かお判りだろうか・・

正解は画像左のもの
地鉄(じがね)がやや荒い感じがするが
鋼(はがね)はほぼ同様に研ぎ上がっている


以下、その際鉋を使った工程














これから響板の接着




その後、裏板を接着


縁飾りの接着を終えた状態



2015年6月20日土曜日

製作中の特注小型モダン・タイプの様子

5月下旬の作業ですが
UPする機会の逃していたので
以下、紹介しておきます
ネックの加工です


















銘は谷口清三郎














横板をセット






2015年6月19日金曜日

マックス・ウェーバーの音楽社会楽 北斎の素描

これまで社会学などというものに全く興味がなかったせいか
社会学者のマックス・ウェーバーが音楽社会学という
論文を書いていたことを知らなかった
 恥ずかしながら、今回初めて目を通したという次第でありました
 次世代のC.H.マーリックが書いたオーケストラの社会史という
論文と比較しながら読むとおもしろさ倍増
こういったものが日本語に訳されているということに改めて感謝


しかし、マックス・ウェーバーの音楽社会学では
音律について多くのページが割かれているのに驚いた
しかもバッハが12平均律を使ったという
間違った認識がなされている・・(参照
これも時代を感じて興味深い

ここのところで興味深いのは
マックス・ウェーバーは平均律のことを自国語(ドイツ語)で
Gleichschwebende Temperatur
(日本語に直訳すると「同じうなりの音律」となりますか・・)
と記述し、バッハの平均律クラヴィーア曲集のことは
Wohltemperiertes Clavier
(日本語に直訳すると「よく練られた音律(のための)クラヴィーア曲集」)
と 記述しているのです
ここのところの混同が学者であるマックス・ウェーバーが
気付いていなかったというのは
どうも解せないのですね・・

「同じうなりの音律」というのは12平均律というのは理解できます
また「よく練られた音律」というのは
これは12平均律ではなく
バッハが使っていたとされるヴェルクマイスターや
キルンベルガーが考案した古典音律のこと
というのは自明のことだと思われます

この違った音律のことをマックス・ウェーバーは
なぜ同じ音律として扱ったのか・・不思議です・・



さて、こちらはマックス・ウェーバーとは
何の関係もありませんが
北斎のことを調べていて
たまたま本棚で見つけた素描集
タイトルは「北斎 こつぽう 婦人 あつめ」
北斎 骨法 婦人 集め ですか・・








さすが北斎
感服します・・