2015年9月22日火曜日

19世紀ギターKiyondタイプの横板を曲げる そして秋の花々

19世紀ギターKiyondタイプの横板
オバンコール材
曲げ難さでは筆頭の木材だが
1日ほど水に浸けておくと
驚くほど曲げやすくなる
この片側を曲げるのに要した時間は約5分


量産メーカーなどでは曲げやすいローズウッドでも
沸騰した湯で煮ているところもあるが
私はその方法は好まない
燃料費がもったいないということもあるが・・
曲げやすい黒檀でも例えばラプレヴォット・タイプの
サウンドホールに貼るための、きつい曲がりのものは
水に浸けようが煮ようが曲がらないものは曲がらない
木目の通った曲がりやすい質ものは
そのままでも充分曲げることができる
だが、オバンコール材は別物
木というものは不思議・・




こちらはガルシア・タイプ
ライニング材を接着



さて、こちらは工房近くの様子
ニラの花とヒガンバナの競演










そしてツユクサの花との競演





こちらはザクロの実








2015年9月21日月曜日

鉋一挙8枚研ぎ 主力の砥石 そしてギターの横板

今日の作業
製作中の特注ギター
2台分の横板を削る

19世紀ギターKiyondタイプに使う
オバンコール材はかなりガンコで
削るのはなかなか大変・・

切れが止んだ鉋刃を一挙8枚研ぎ
身幅45mm~72mm
切れが止んだ状態から研ぎ上げまで
8枚で約50分
1枚あたり約6分で
済んでいることになります
これは研ぎ幅(刃先から鎬までの幅)を
5mm~9mm程度にしていることと
優れた砥石を効率良く使った
結果だと思います
現在使っているのは天然砥石ばかりで
人造砥石は使っていません
その内、中砥ぎは3種類
仕上砥ぎは1丁か2丁
中砥ぎでは3番目に最終中砥ぎ
として使うものが重要で
今は硬口の寺中砥(じちゅう砥)と
思われるものを主に使っています
これまで数多くの
硬口中砥を使ってきましたが
これは最も優れているかな・・
という感じです

現在主力で使っている砥石たち
下段左から3丁は中砥で
左端は沼田虎砥とされるもので
粒度は約600番
その右は京丹波亀岡、岡花産青砥
(やや硬口)で粒度は約1000
その右は寺中砥と思われるもので
粒度は約1500
右端は仕上砥の京都梅ヶ畑
奥殿産本巣板天
上段左は産地不明の仕上砥で
最終鏡面仕上げ用
かなりの硬口で
砥汁はわずかしか出ませんが
刃物への喰い付き加減と
滑走感のバランスが絶妙で
研ぎ上がりも素晴しいものです
その右は裏研ぎ専用の
硬口仕上砥(産地不明)


寺中砥と思われる天然砥石
鉋身は古いもので身幅55mmの寸三
銘は秀弘ですが詳しいことは分かりません
鋼は炭素鋼で、刃先の強靭さは
手持ちの炭素鋼鉋の中では
最も優れています


寺中砥は福井県で採掘されていた中砥で
浄教寺砥と同じ山だということです
粒度がよく揃っていて
研ぎ上がりの緻密さは
浄教寺砥とよく似ています
一見、沼田砥のようにも見えますが
沼田砥はかなりの数を試してきましたが
粒度が細かいものでも
研ぎ上がりはもっと荒く
このようには研ぎ上がりません

2015年9月19日土曜日

秋の虫の音


動画撮影中、ネコはいい湯だな状態・・
でもここは温泉でも風呂でもありません・・

製作中のガルシア・タイプ

ヘッドの装飾完了


これは借り置きの状態で
接着はニス塗りを終えてから行います



2015年9月16日水曜日

石像彫刻オブジェの台を作る そしてSmart vise

石の彫刻作品をゲット

台部分にこのようにメキシコ・アワビを取り付けると
さらに良い雰囲気になりそうなので

物置の片隅に置いてあった
ローズウッドの塊で台を作ることにした
かなり古く周囲が変色してしまっているので
まず木口を鋸で挽き落とすことに・・

その作業をやっているところに
注文していたSmart Viseスマートバイスの
キットが届いたので

まずこれを組み立てることに・・

ところが、この二種類のビスの頭の穴が
付属のレンチでは締めることができない・・
おいおい・・

仕方がないので、工具箱をガサガサやってみたら
このような形状のドライバー・ビットがあった
これは初めて使う・・

なんとか完成
さっそく使ってみるが
挟むところの幅が10cmほどしかなく
このローズウッドの塊を挟むことができない・・

箱の写真を見てみると
付属のダボ・ピンのようなものを使って
本体でも挟むことができるのが判明

だが、挟む力は弱く、片手挽きでしか使えない・・

ということなので
最初の方法で固定

他の部分は電動カンナで荒削り
これで仕上がりとする

穴を開け

出来上がり

2015年9月14日月曜日

飛翔 白鷺 丹波篠山の秋

モクセイの花の香りが漂い始め
ここ丹波篠山も秋の気配・・

このYouTube動画は昨日夕方の様子(午後6:30頃)

篠山川の浅瀬で餌を捕っていた白鷺(シラサギ)が
日暮れになると一斉に寝ぐらに戻っていきます














寝ぐらから餌場に向かう白鷺