ギター製作家の視点
撥弦楽器製作家・田中清人の仕事、 趣味に関するブログ
2015年9月26日土曜日
芸術の秋 イベントの紹介 八嶋さん御夫妻
そして10月29日には知り合いである
ドイツで活躍中のご夫妻
八嶋博人さんと美和子さんによるデュオ演奏会が
紀尾井町サロンホール
で開催予定
お嬢さんの恵利奈さんは指揮者として
アメリカで活躍中の音楽家一家でもあります
今回、シカゴ交響楽団の音楽監督である
指揮者のリッカルド・ムーティの
アシスタント指揮者のオーデションに合格されたそうです
2015年9月23日水曜日
久々の工房万華鏡 そして19世紀ギターKiyondタイプ
製作中の特注19世紀ギター
Kiyondタイプ
(弦長640mm)
ネックとボディを接合
久々の工房万華鏡
YouTube動画
UPしました
2015年9月22日火曜日
19世紀ギターKiyondタイプの横板を曲げる そして秋の花々
19世紀ギターKiyondタイプの横板
オバンコール材
曲げ難さでは筆頭の木材だが
1日ほど水に浸けておくと
驚くほど曲げやすくなる
この片側を曲げるのに要した時間は約5分
量産メーカーなどでは曲げやすいローズウッドでも
沸騰した湯で煮ているところもあるが
私はその方法は好まない
燃料費がもったいないということもあるが・・
曲げやすい黒檀でも例えばラプレヴォット・タイプの
サウンドホールに貼るための、きつい曲がりのものは
水に浸けようが煮ようが曲がらないものは曲がらない
木目の通った曲がりやすい質ものは
そのままでも充分曲げることができる
だが、オバンコール材は別物
木というものは不思議・・
こちらはガルシア・タイプ
ライニング材を接着
さて、こちらは工房近くの様子
ニラの花とヒガンバナの競演
そしてツユクサの花との競演
こちらはザクロの実
2015年9月21日月曜日
鉋一挙8枚研ぎ 主力の砥石 そしてギターの横板
今日の作業
製作中の特注ギター
2台分の横板を削る
19世紀ギター
Kiyondタイプ
に使う
オバンコール材はかなりガンコで
削るのはなかなか大変・・
切れが止んだ鉋刃を一挙8枚研ぎ
身幅45mm~72mm
切れが止んだ状態から研ぎ上げまで
8枚で約50分
1枚あたり約6分で
済んでいることになります
これは研ぎ幅(刃先から鎬までの幅)を
5mm~9mm程度にしていることと
優れた砥石を効率良く使った
結果だと思います
現在使っているのは天然砥石ばかりで
人造砥石は使っていません
その内、中砥ぎは3種類
仕上砥ぎは1丁か2丁
中砥ぎでは3番目に最終中砥ぎ
として使うものが重要で
今は硬口の寺中砥(じちゅう砥)と
思われるものを主に使っています
これまで数多くの
硬口中砥を使ってきましたが
これは最も優れているかな・・
という感じです
現在主力で使っている砥石たち
下段左から3丁は中砥で
左端は沼田虎砥とされるもので
粒度は約600番
その右は京丹波亀岡、岡花産青砥
(やや硬口)で粒度は約1000
その右は寺中砥と思われるもので
粒度は約1500
右端は仕上砥の京都梅ヶ畑
奥殿産本巣板天
上段左は産地不明の仕上砥で
最終鏡面仕上げ用
かなりの硬口で
砥汁はわずかしか出ませんが
刃物への喰い付き加減と
滑走感のバランスが絶妙で
研ぎ上がりも素晴しいものです
その右は裏研ぎ専用の
硬口仕上砥(産地不明)
寺中砥と思われる天然砥石
鉋身は古いもので身幅55mmの寸三
銘は秀弘ですが詳しいことは分かりません
鋼は炭素鋼で、刃先の強靭さは
手持ちの炭素鋼鉋の中では
最も優れています
寺中砥は福井県で採掘されていた中砥で
浄教寺砥
と同じ山だということです
粒度がよく揃っていて
研ぎ上がりの緻密さは
浄教寺砥とよく似ています
一見、沼田砥のようにも見えますが
沼田砥はかなりの数を試してきましたが
粒度が細かいものでも
研ぎ上がりはもっと荒く
このようには研ぎ上がりません
2015年9月19日土曜日
秋の虫の音
動画撮影中、ネコはいい湯だな状態・・
でもここは温泉でも風呂でもありません・・
製作中のガルシア・タイプ
ヘッドの装飾完了
これは借り置きの状態で
接着はニス塗りを終えてから行います
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