コニシボンドCH7を入手
さっそく試してみました
このボンドは乾いた後
加熱してベニヤを接着できる
ということで、入手したものですが
まずは3mm厚の板で試してみました
画像は接着面の両面に塗った状態
従来の木工用ボンドと同様の感じです
水性というのもありがたい
室温約20度、湿度約32%で
約1時間でこのように乾きました
試みに、高温に設定(200度近く)した
アイロンを直接当ててみましたが
白濁し、柔らかくなるだけで
焼けて変質することはありません
今度は温度をかけ圧着
念のため両面から行いました
数秒でこのようにしっかりと接着できました
ニカワやタイトボンドでは
3mm厚の板は焼き付け接着できないので
このボンドは便利です
次に0.5mm厚のベニヤで試してみました
これもあっという間に接着できました
ベニヤはWalnut材
これはMaple材
これも問題なく接着できました
これは同じメーカーの
G17という水性ボンドです
これは従来のゴム系速乾ボンドと同様で
接着面の両面に塗り、乾いた後
常温で圧着するものですが
乾いた状態でかなり粘着質なので
曲面接着がやりにくいのです
これに比べCH7は、乾いた状態では
粘着性がなく、温度をかけることで
粘着質になるので、曲面接着が容易に行えます
三種類の小刀で
削り比べをやってみました
最初にギターの響板(Spruce材)のバリ削り
この作業は通常は薄ノミで行いますが
今回は削り比べのため、小刀を使ってみました
作業の途中、H1鋼は
木口削りでは切れの鋭さが足りず
割れを起こしそうだったので
木口には使わないようにしました
使った三種類の小刀
これは動画撮影後の状態ですが
刃先はどれもほとんど変化はありません
動画で最初に使ったのは
左端の玉鋼のもの
これは古い会津刃物、重春銘の銑から
次に使ったのは中央のSK3炭素鋼のもの
これはH1鋼と同様
右端がH1鋼 全鋼のものです
裏の様子
次にギターの裏板に使った
Maple材を同様に削ってみました
H1鋼はメープル材では切れの重さは
あまり感じず、木口削りも問題なく行えました
動画撮影後の刃先の状態
ほとんど変化なし
これは動画撮影はしていませんが
ウォルナット材を削ってみたもの
H1鋼は切れも軽く
削る材によって手応えが大きく違うのは
興味深いところです
これくらいの削りでは刃先はほとんど変化なし
まだまだ切れます
H1Steel全鋼を研いだ動画を
動画で最初に使ったのは
次に使ったのは
丹波産青砥 粒度約1000
そして中砥ぎの最終段階として
三河名倉・ボタン 粒度約1500
そして仕上砥ぎの最初に使ったのは
滋賀県高島、相岩谷産の仕上砥
(巣板層と思われます)
通常の鋼だったら鏡面近くまで
仕上るのですが
硬度は通常の鋼とそれほど
変わらないと思われるのに
このように粗い研ぎ傷が付いています
不思議です・・
別の角度で撮影
そして最終仕上げとして
中井産の若狭砥を使ってみました
この仕上砥では、通常の刃物は
地・刃どちらもピカリと光るほどに
研ぎあがるのですが
このH1鋼は、やはりこのように
粗い研ぎ傷が目立ちます
前段階の研ぎ傷が消えていない訳ではなく
新たに付いた傷でもこのように荒いのです
まったく不思議です・・
次回もっと硬い仕上砥で
研いでみようと思います
製作中の特注小型モダン・タイプ
弦長640mm
ライニングを接着したところ
響板を接着
作業中、注文していた小刀が届きました
写真上はH1Steel全鋼の小刀
下はSK3という炭素鋼が
鍛接されたもの
さっそく柄を挿げる
下拵え終了
彫っていく
セッティング完了
瞬間接着剤であっという間に接着
握りやすい形状に削っていく
先端部はお互いに削り合う・・
刃先に傷が付きそうな際どいところは
替刃式のカッターナイフで・・
OLFAさんには申し訳ない・・
適度な長さにカットして
今回は、たまたま買っておいた
無臭の柿渋を塗ることに・・
1日ほど乾かせば出来上がり
中央も尚さんが鍛えてくれたもの
これもSK3鋼