2017年1月14日土曜日

修復の琵琶に絃を張る

出来上がった木地の糸巻きに

色付けを行い

ニス仕上げ

糸巻きの先端に兎眼Toganを入れる



小さくなったものは
ハンディバイスで挟んで加工


そして絃を張り、出来上がり

あとは撥を作って完成



2017年1月11日水曜日

工房の様子 指板とネックを仕上げる

指板を仕上げる前に
大まかにネック部分を削る

この小刀は左久作さんに
鍛えてもらったもの(参照

これは古い会津刃物
重春銘の銑Senから自作した小刀(参照


この薄ノミは東京鑿協同組合のマークが
刻印された弘正(身幅18mm)
刃はヤスキ鋼の青紙と思われ
焼き入れは甘めで砥ぎ易く、切れは軽い

大まかにネックを成形した後
指板を仕上げる
鉋は粉末ハイス鉋(身幅50mm)






この後、サンドペーパーで最終仕上げを行う

2017年1月9日月曜日

淡路島と鳴門市ドイツ館

1月7日、私用で淡路島へ










少し時間の余裕があったので
ちょっと足を伸ばして徳島県鳴門市まで
道の駅に辿り着いたらドイツ館というのがあった

第一次大戦後、ドイツ兵1000名ほどが約3年間
俘虜としてこの地に収容されていたということです

この収容所では俘虜になった人たちと地元民の交流も盛んで
ドイツ兵によるオーケストラや合唱団による演奏会は
収容所から開放されるまでの3年間に100回以上
行われ、大正7年(1918年)には
ベートーヴェンの「交響曲第九番」がアジアで初めて
コンサートとして全楽章演奏されたそうです

このことは
バルトの楽園」という映画にもなっています

こういった動画もあります(参照

テレビ番組でも紹介されたことがあるようですね(参照


ショップでゲット

2017年1月6日金曜日

羅生門 寸六の刃先の状態

羅生門の前に、座禅中?のネコ様を・・

しば~~らく、このままの状態が続いた後・・

突然獲物に跳びかかる・・


以前紹介した羅生門銘・寸六

手に入れた当時の刃先の状態

ここのところ、砥ぎ上げた状態の刃先を
目視で確認してみると
最初の頃よりは状態が良くなっているように見えたので 
今回、研ぐにあたって、砥ぎ上げた状態を
拡大して確認してみることにした
ここからは、その画像で
最初に荒めの中砥
熊本県産・天草Amakusa砥で研ぐ

粒度は400程度だが、天然砥石は
鋼に付く砥ぎ傷が浅いので
後の研ぎが楽に行える

次に京丹波・亀岡産の青砥
やや硬めの石質だが
反応よく、心地よく研ぐことができる

粒度は800程度
丹波産青砥によく見られる針気がほとんどなく
地鉄Jiganeが精緻に研ぎ上がっている

次に中砥ぎの最後として
亀岡・岡花産と思われる硬口の青砥で研ぐ

この青砥も針気がほとんどなく
文句なしの研ぎ上がり

そして仕上砥ぎの中継ぎとして
山口県岩国産の杭名Kuina砥・蓮華巣板を使う

仕上砥としては粒度は荒めだが
その分、研磨力は強く
短時間でここまで持っていける


そして、京都・梅ヶ畑、菖蒲Shobu産の
硬口の蓮華巣板で最終仕上げ



刃先の拡大画像(倍率は約100倍)
細かい「刃こぼれ」はあるが
最初の頃に比べると、かなり精緻になった