2023年8月18日金曜日

19世紀ギター、ラコート・タイプ製作


製作に取りかかった
19世紀ギター
ラコート・タイプ

サウンドホール
縁飾りを貝象篏した状態







作業前に研ぎ上げた
鉋と彫刻刀の刃裏の状態

豆鉋の刃口修正

豆鉋を削る豆鉋

出来上がり

試し削り


2023年8月13日日曜日

描かれた琵琶とリュート そしてコブザ

 

扶桑隠逸伝に
描かれている盲僧琵琶

俳諧百一集から貞室 
歌は「是は是はとばかり花のよしの山」
解説文は「妙境おのづから吉野見ぬ人の目も喜しむ。此一句に此山の絶景尽たり」


金沢大学に所蔵されている
近世の加賀藩における
1年間の行事や風俗について
描かれた絵図
儀式風俗図絵の「七夕:乞巧奠」
には琵琶も描かれているが
これは芸事の上達を願うため
タライに梶の葉を浮かべているのは
七夕の星見をする
設えshitsuraeらしい

この絵では箏が置かれている

現在も行われていて
その様子

大宮八幡宮での「七夕:乞巧奠」


これは琵琶の親戚とも言える
ルーマニアのコブザ
指板にフレットがないのは
アラブのウードにも似ています

さてこちらは
ウードが祖先とされる
リュート
右手の構え方に注目

こちらは左手で弾いてますが
構え方は上の絵と同様で
弾く指は弦と直角になっています

これまで、リュートを弾く指は
このように弦と平行に近い角度で
弾かれるのを
よく目にしましたが

Gerard Rebours氏は
昔描かれているような
奏法を提唱、実践されている

こちらはバロックギター

2023年8月11日金曜日

端材オブジェ クヌギの実

 

陶芸家須藤さんの作品
クヌギの実

こちらは本物

突風で落ちていた



筑前琵琶の撥を作った際の
端材で作ったオブジェ



大きなフィギュア蟻


スライスしたアンモナイト化石の
気房(phragmocone)に
白蝶貝が象篏された商品
よくぞやってくれた!


2023年8月10日木曜日

筑前琵琶の撥を作る


筑前琵琶の撥を作っていく

まずは本紫檀材の製材

一尺窓鋸と

一尺縦挽き鋸で挽き割る


この鋸は両刃鋸を
縦挽き専用に改造したもの

銘は判然としないが
武秀は読める

糸鋸盤で挽く



先端部にするツゲ材




畔挽鋸で接合部の加工



鏝鑿・コテノミで仕上げていく

接着完了


仕上げる前に繰小刀を研ぐ

そして二種類出来上がり