2014年2月16日日曜日

青砥四種を使って国弘銘鉋を研ぐ

1月31日にYouTubeにUPした研ぎ動画の画像を紹介しておきます
この時に使った四種類の青砥
左の2丁は関東方面のものと思われるもので
右2丁は京都産のもの
動画では左から順に右へ使っていきました


これは左端の産地不明の青砥の柾目面
おそらく関東方面のものと思われるのですが
判然としません(参照:砥石産地)
ご存知の方はぜひご教示願います


柾目面で研いだもの
カチリとした硬めの石質ですが良く反応し
強い研磨力があります


粒度は#300~400といったところで
中砥というよりも荒砥といった感じです
やや針気が見られます


こちらは板目面


こちらも同様の反応で強い研磨力があります
京丹波・亀岡産の青砥は板目面では
あまり研磨力がないのですが
この青砥は柾目面も板目面も同様に使えます


研ぎ傷は柾目面よりも針気が少ないので
この面を使っていきたいところです



次も産地不明の青砥

後日、ブログをご覧頂いた方から
栃木県で採掘されていた荒(新)内砥である、とご教示頂きました
この場にてお礼申し上げます


程よい硬さで良く反応し強い研磨力があります


粒度は約#800といったところで
砥目が良く揃っています



次は以前紹介したことのある
京都府相楽郡和束産の青砥




粒度は約#800~#1000



そして最初の画像の右端のもの
京丹波・亀岡産の青砥です


硬めの石質ですが良く反応し
滑らかに研ぐことができます
産地は青野あたりでしょうか・・
そんな感じの研ぎ感です


青砥によく見られる針気はほとんどなく
硬めの石質でこのように研ぎあがる青砥には
めったにお目にかかれません
粒度は約#1500



ここからは仕上砥ぎで
これは中継ぎに使った山口県産杭名砥





そして最終仕上げは福井県産田村砥・戸前(参照










研いだ鉋身は国弘銘・寸八

4 件のコメント:

nagaoteisan さんのコメント...

kiyond様
この砥石に似た物を私も持っています。栃木県の新内(荒内)砥ではないでしょうか?あるけすさんのブログ「http://blogs.yahoo.co.jp/odontolabis_alces/
でも2010/9/5天然砥石新内」で紹介されてます。

楽器製作家 田中清人 さんのコメント...

ありがとうございます!
二番目に使った青砥ですね。
色あい、縞の入り方、ソックリですね。
これは間違いないですね。
助かりました。

nagaoteisan さんのコメント...

kiyond様
二番目の青砥は荒内砥間違いなし。茨城県との県境の栃木県深川にある荒内山で取れたそうです。埼玉は誤りです。一番目は荒内砥の縞の細かいのかもとのこと、写真では判然としません。近隣の大泉砥採掘者の話です。

楽器製作家 田中清人 さんのコメント...

再度のご教示ありがとうございます。
訂正いたしました。
貴重な情報を頂き、重ねて御礼申し上げます。