2014年2月4日火曜日

滑川産中砥と飛駒砥


栃木県の方から借りている関東産の砥石を
紹介したいと思います
たいへん珍しいものばかりです
まずこれは栃木県の金物店の倉庫に眠っていたものだそうです
産地は判然としませんが
九州・熊本産の備水砥とは明らかに違っている感じです


硬質ですが良く反応し
強い研磨力があります


粒度は#400ほどで、どちらかと言えば荒砥の部類に
入るのかなという感じです
荒い針気がありますが鋼にはそれほど及んでいないようです


手持ちの同じような天然砥石と比べてみましたが
右の福井県田村山のものや
左の産地不明の荒砥と比べても異質の感じがします
右と左は砂岩系の印象を受けますが
中央の今回のものは凝灰岩といった感じで
荒めの三河名倉砥のようにも見えます
ご存知の方はぜひご教示お願い致します


これは埼玉県の滑川で採集されたものだそうですが
凝灰岩のように見えます


これもよく締まった石質なので
目起こしをして研ぎました


粒度は#1200ほどで
これも研磨力はさほどありません


最後は仕上砥石ですが
一見、硬質に見えますが
研いでみるとサリサリと良く反応し
京都梅ヶ畑産の優れた仕上砥とほとんど同じ研ぎ感です
これには驚きました

飛駒砥はこちらのHPで紹介している
昔採掘されていた各地の天然砥石の欄でも
記載されていますが(参照
実物にお目にかかれるとは思ってもいませんでした・・
石種も京都産と同じ珪質粘板岩とされています


研ぎ面の様子(水に濡れていない状態)


反対面の様子


このように素晴しい反応です


研ぎ上がりも文句なしです


鉋身は福三郎銘・寸六(安来鋼・青紙)


刃先の拡大画像


2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

コメント失礼します

 一番上の写真の砥石、私もほとんど同じものを持っています。
 幅は6センチのものですが、色合い、鋸の痕、黒いゴマ模様、筋、粒度どれも非常によく似ています。
 残念ながら中古品で手に入れ、産地などは不明ですが、
刀剣の研磨用に面取りされていたので、刀剣の研磨に使われる砥石ではないでしょうか。
 私は伊予か備水ではないかと思います。

田中清人 さんのコメント...

貴重な情報とご意見をありがとうございます。
私も伊予砥や備水砥はかなりの数を見てきましたが
質感が違うように思えました。
判断は難しいところですね・・