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2024年4月18日木曜日

琵琶行再現動画 そして豆平鉋刃口真鍮

 

以前紹介した中国の叙事詩
琵琶行biwakohが映像化
されいるのを発見
正倉院所蔵のものと同様の
楽器と撥が使われていて

トレモロまでなされている


こちらは工房の様子
ハイス全鋼豆平鉋の刃口が
乱れてきたので
真鍮板を埋めることにした


瞬間接着剤で接着



出来上がり

製作中の19世紀ギターの
黒檀バインディング削り



2024年3月13日水曜日

GitternギッテルンとQuinternクィンテルン

江戸時代初期の絵師
岩佐又兵衛(勝以katsumochi)
のことを調べてみようと思って
手に入れた古書
世界恐慌が始まって間もない
昭和6年(1931年)にこのような
論文が出版されているのに驚かされる




この論文集のなかに
「14世紀に於ける伊太利(イタリア)の
音楽”Ars nova“に就て」
というのがあったので
目を通していたら、クィンテルネ
という文字があった
はて?クィンテルネとは
17世紀に出版されたプレトリウスの
音楽大全に掲載されている
Quinternaのことだろうか・・
と気になったので
こういったことに詳しいギタリストの
西垣林太郎さんに教えを乞うた
教えによると、大雑把に言うと、
15世紀頃はリュート以外のネックのある
撥弦楽器をギッテルン(Gittern)と
呼んでいたのだそうです
GitternはQuinternとも呼ばれていて
ですから紹介した論文にある
14世紀イタリアの天才的オルガン奏者の
ランディーノが他に演奏していた
クィンテルネは

このような楽器であった可能性大です



Gitternギッテルンと
Lautenラウテン(リュート)の特徴として
リュートは背面部が細長い薄板(リブ)を
貼り合わせて作られているのに対して
ギッテルンの背面部は一本の木材から
彫り出して作られています
この動画の楽器は
現在再現されたものなので
背面部は一木造りではなく
リュートのようにリブを
貼り合わせて作られています

ランディーノが演奏していた
楽器の説明 参照サイト

17世紀に出版された
プレトリウスの楽器大全で
紹介されているQunterna

拙作のクィンテルナ


2024年3月4日月曜日

描かれた楽器、犬、壺


親戚の子供が描いたもの
対抗して

わたくしの作品

これも

電子レンジでチ〜ンした肉まん

13世紀、鎌倉時代に
描かれたとされる「住吉物語絵巻」
に描かれている楽器
琵琶は後向きに立てかけられていて
遠山enzanも描かれている


板戸に描かれた犬というのも面白い






壺はこんな感じか・・

2024年2月26日月曜日

明恵上人が夢記に描いた絵

明恵上人の夢記には
自身による絵が描かれています
以下、それを全て紹介しておきます
上の絵は毘盧舎那像

その日記の文は
「一、同十一月三日申尅寄懸案眠入夢、
見三昧観時ヒル(毘盧)舎那像、
其像左右覆耳天衣中程ヨリ
貫黄珠為荘云々、非障子光、
覆耳ノ天衣ノ半ヨリ懸レル玉玉也」

ある年(承元三年・1209年以前
とされている)3月18日の日記
一同三月十八日夜夢材木ヲ三枚ヒキテ
深河ヲ渡了河フカケレトモ
杖ニスカリテ過了
一ノ材木ヲヲトシタレトモ又取り具了
一去年冬比夢云成弁堂ヲ
ツクラムカタメニ
杣山へ高尾ノ御房達ヲ
イクラトモナク
イケマイラス成
弁食物共ヲ々ロス云々

建保kenpoh六年(1218年)



咲はなもすかたもおなし
ことはりにおりいれてみよ
人のこころを

建暦二年(1212 年)の
11月19日の日記
夢に云はく、我が前に屏風有り
自づから絵を書く
図の如し

手許にある鑑賞石の模様に
似ているか・・


上の絵の日記

この絵の日記文
成弁之前有一薔kaki
其墻形ノタケノ如ナル小竹ノ
ナマシキカ葉シケレルヲ以テ
ウツクシク整并テ土居ニ
大ナル檜木ヲヱリテ之ヲ立タリ
其腰又以檜木挟之
其図





京都高尾山の図