ラベル 不思議な符合 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 不思議な符合 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2022年1月5日水曜日

江戸時代の彫物師・石川雲蝶と北斎、応為


以前こちらで紹介した
ご覧下さった方から
江戸時代の新潟県の彫刻家
石川雲蝶のことを教えて頂きました

画像はリンクしたHPから拝借
天井彫刻は濃密な迫力に
圧倒されます


欄間彫刻の龍

襖絵や寺社の設計まで手掛ける
多才ぶりを発揮したようです

驚いたのは
この欄間彫刻の音声菩薩です

指に目が釘付けになりました

北斎の娘、應為が描いた
女性の指にそっくりなのです




こちらは晩年の北斎が
娘の應為と長野県の小布施で
合作したとされる天井画

雲蝶は1814年、文化11年に
江戸に生まれていて
32歳頃新潟に移っている
20歳前後には
彫刻家として名を成していて
その当時北斎は74歳、
応為は34歳
三人の交流の可能性は
充分あるのではないでしょうか

また北斎親子が
長野県小布施に
行き来していた頃
雲蝶も江戸から新潟の魚沼に
移住していたので
接点はありそうな
気もするのですが
興味が涌くところです
小布施と魚沼は
80kmほどの隔たりがあります

小布施で描いた
祭屋台の天井絵
彫り物は北斎の意匠と
監督のもとに制作されたと
北斎館から出されている
肉筆画大図鑑で
説明されています

「皇孫勝」は
現在の長野県上高井郡の彫師
三代目亀原和田四郎嘉博が制作
「応龍」は
江戸の人形師、松五郎が
彫ったものとされています
ということは
この屋台に関しては
石川雲蝶とは縁がなかった
ということになりますか・・

2021年12月25日土曜日

自然は不思議 しのぶ石

 

不思議な模様の石
墨絵のようにも見えます
しのぶ石(デンドライト)の
一種だそうで

日本ではこのような
しのぶ石も見られます

模様が

ウィンクをしている
ナマケモノのように
見えたりもする

乾山の絵付けのようでも
あります

ようでもある

2021年12月9日木曜日

安倍晴明と簠簋内伝 

平安時代の陰陽師 onmyoji
安倍晴明も使っていた
とされる
「簠簋ほき内伝ないでん」
の現代語訳を入手


簠簋内伝 hoki-naiden は

高島易の元祖のような内容で

興味のあるところでは
材木にするため木を
伐採する日を選んだり

伐採した建築材を
建てる場所に揃える日の
吉日が紹介されている

家造りの最初の儀式とされる
釿(ちょうな)初めの様子


参考までに
「三國(国)相傳隂陽輨轄簠簋内
傳金烏玉兔集圖(図)解」から
簠簋ho-kiについての説明

こちらが簠簋の簠ho
説明に「外は方(四角)
内は円(丸)とあります

中国の青銅器


こちらは簠簋の簋ki
内部が方で外は円 

中国の青銅器

日本の神社で神具として
使われる三方にも

このような四角と

丸があります
簠簋と何らかの繋がりがある
とする歴史家もいます

また、これは伏羲 fukugiと
女媧 jokaの図ですが
参照サイト

左の女媧が持っているのは
コンパスで円を象徴
そして右の伏羲が
持っているのは
指矩sashigane
(曲尺kanejaku )で
方形(四角形)を
象徴しています
簠簋ho-kiになっていますね


そしてこれは
シンボルマークですが
これにもコンパスと指矩が
描かれています

そしてまた
土佐清水の足摺岬にある

その手には
コンパスと三角定規が
持たれているのです
これには諸説あるようですが
ここにも簠簋が・・

また、斬新で説得力のある
古代史説を展開しておられる
歴史家の市川慎氏は
ホキは日本の地名にも
存在していると
指摘されています

加えて、日本にはホキという地名まであるのです
兵庫県に保木、保喜、そして保城
(ほうしろという地名ですが音読みするとホキ)
鳥取県の古名伯耆はホウキと読みますがホキでもあります
岐阜県に保木、山口県にある保木はホウキと読みますがこれもホキ
四国四万十川町には甫木など・・
ホキは謎を秘めているとしか思えません

2021年12月1日水曜日

逆卍文様 土偶 そして改造フレット鋸

 
これはウクライナで
出土したもので
時代は紀元前3世紀頃と
されているものです
興味深いことに
逆卍文様があります

こちらは手許にあるもので
5世紀頃のコプト裂
これにも逆卍文様が
見られます
たいへん興味深い・・

これは現在のウクライナも
含まれるククテニ文化圏から
出土している土器

そして、これは
手許にあるレプリカですが
日本の縄文土器
上のククテニ土器に
似た雰囲気があります

これも縄文土器

これは左はエーゲ海の
右は古代ウクライナあたりの
土偶と思われるもの
これらも興味深い

こちらは工房の様子
修復中のヴィンテージ
マンドリンのフレット溝を
切っているところ


この細長い鋸は
市販の替え刃式
挽幅が1mm厚の板フレットに
ちょうど良いので
背に固定の黒檀を接着し
導突鋸に改造してみた


サクサクとよく切れるので
挽き込みに便利

フレット溝の深さ決めには
これまで使っている
畔挽鋸がやりやすい