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2023年5月27日土曜日

ニス塗りにかかる そして職人絵


製作中のギター
ニス塗りに取りかかる
最初に響板にセラックニスを
塗っていく

特注19世紀ギター
弦長630mm

弦長650mm


江戸時代初期
17世紀頃に描かれた
「川越三芳野天神縁起絵巻」
の一部分

台尻を叩いて鉋の刃を
出しているのだろうか・・

刃物を研ぐときに
今の刀剣研ぎ師がやるように
押さえ木を右足で踏んで
砥石を固定している
砥石は青砥のように見える

鉋を押して削っている

彫物師の工房
弟子と思しき子供が
おおらかに遊んでいる

2023年5月25日木曜日

昔の砥石産地 そして各県の仕上砥


砥石研究家の
高野長生さんが
昔掘られていた日本各地の
天然砥石産地を調査され
現在の地名で紹介された資料を
送って下さいました
了解を得てHPで紹介しました
参考になれば幸いです

そして、これは
高野長生さんが
纏められた冊子に
紹介されている
宮城県産の青根砥
写真のように
京都産の印が押されて
売られていたものです
昔はおおらかだったのでしょう

これらは手許にあるもの
左から、栃木県産飛駒砥
hikoma-to
その右は茨城県産赤沢砥
次は山口県産杭名砥
kuina-to
右端は京丹波池ノ内産だが
京都中山産として
売られていたものです

上の写真の
茨城県産赤沢砥

側の様子

栃木県産飛駒砥

側の様子


山口県岩国産杭名砥

側の様子

中山産として売られていた

側の様子

これは現在私が主力で
使っている仕上げ砥石
滋賀県高島
砥石目が横になっている
通称横桟で
本来の砥石面の
取り方ではありませんが
何ら問題なく使えます
仕上砥石としての性能は
抜群です
これは砥石山の下を
流れる川で拾われた
ものなので
横桟は仕方がありません

側の様子

2023年2月24日金曜日

トン・コープマン そしてブリッジ作り換え


昨日は神戸まで
トン・コープマンの
チェンバロ演奏家に
足を運びました

 
トン・コープマンの音楽は
ほがらかで生き生きとしていて
聴いていると活力が湧いてきます


お目当ては
後半に演奏される
フローベルガーの曲
トン・コープマンの
フローベルガーは始めて


こちらは今日の工房
ハイス全鋼小刀を研いだところ
仕上研ぎの
動画UPしました

使った砥石は
強い研磨力がある
京都梅ケ畑奥殿okudo産の
巣板suita



修復中のヴィンテージ・ギターの
作り換えたブリッジ 



2023年2月22日水曜日

スキャロップ加工 豆四方反り鉋

 
製作中の19世紀ギター
特注ラコート・タイプ
弦長630mm
指板をスキャロップ加工

していく
まずは豆四方反り鉋
三種類の研ぎ


研ぎ上がった状態


Scallop 加工
動画ご覧下さい



鉋加工完了
この後ヤスリと
サンドペーパーで
仕上げていく

2023年1月8日日曜日

工房の様子 そして雲海

 


今朝の工房裏からの眺め
高城山にたなびく雲海


頂上には江戸時代初め頃まで
八上城という山城があった
この城は信長の命令により
明智光秀が落城させたことで知られている


工房の様子
ハイス鉋、ZDP189全鋼鉋
6枚研ぎ
身幅50mmと55mm
ガシャポンありと比較
アリは体長約10cm


製作中の特注19世紀ギター
ラコート・タイプ
弦長630mm
ネックとヘッドを接着




出来上がったマリアハープ


これはどう見ても
握り寿司!
だが海に生息するお方らしい
名前はウオノシラミ属
魚に付いている虱:シラミという意味かと思ったら、案の定、魚に寄生しているらしい。画像は満腹になって寄生先の魚から離れた状態だという。名前がウオノシラミ属、と属名しか表記できないのは、種類を特定するには口を解剖しなければならない、という難儀なお方。