2021年3月27日土曜日

ミカンの皮剥き そして裏板加工


ミカンの皮を
頭から尻まで通して剥くと

ヴァイオリンの
f 孔の形になる
ということなので
試してみた・・

納得・・😆

こちらは工房の様子
製作中の19世紀ギター
Laprevotteタイプの裏板
膨らみを彫っているところ

四方反り鉋で成形した後

スクレーパーと
サンドペーパーで仕上げ


そして内側を彫っていく


内側は四方反り鉋で
削ったままで仕上がりとする

側板の接着面を整え

裏板を接着


こちらはLacoteタイプ


2021年3月25日木曜日

工房の様子 ネコの検査官


製作中の19世紀ギター2台
横板をくみ上げたところ

 
以下、猫の検査官の
厳しい検査・・?


ライニングの接着


ライニングを仕上げていく


生反り小刀namazoriは

昨日紹介した
私市円山古墳から
出土しているものに似ている


刃の反りはいろいろあります


こちらは次の作業で使う鑿nomi


スマホを片手に研ぎ上げた
動画をUPしました


使った砥石
左端だけ人造砥石で他は天然砥石
右二枚は仕上げ砥石
左側は京丹波八木乃嶋産の
白巣板ですが、八木乃嶋の白巣板は
たいへん珍しい
右は奥殿okudo産白巣板
上の仕上砥は中山産
八枚層のような嶋模様が入っている
砥石としての性能は絶品


研ぎ上げたノミを使う


そしてレッドギターの響板を接着


2021年3月24日水曜日

私市円山古墳の出土品

 
昨日紹介した
京都府綾部市にある
私市円山古墳(きさいち・まるやま)
の発掘調査報告書から
興味深いところを紹介しておこうと思います

まずは鉄刀


そして両刃morohaの鉄剣


茎nakagoの様子
剣は三種の神器の一つです
この剣を銅剣とする説も
ありますが
八岐大蛇ヤマタノオロチを
退治した際に尾から
出てきた剣は刃先が欠けていた
とあることから
この剣は鉄であったのでは
ないか、とする説もあります



そして二つめの銅鏡
銅鏡は白銅製



三つめ、勾玉
これらは碧玉製と
説明されています

細長い管玉は両側から
穴が開けられてますが
硬い碧玉にこのような
加工が出来る
というのには驚いてしまいます
現代の電動工具や
ダイヤモンド・ビットを
使っても3mmほどの穴を
1cm貫通させるのに
30分はかかってしまいます
考古学関連の本などでは
このような穴は
石の錐で開けたのだろうと
説明しているものがありますが
実際にやってみると
すぐに石の錐が折れてしまって
絶対に無理です
こういった穴は鉄や銅などの
金属でなければ開けることは
出来ません
実際にやったことがない人は
鉄や銅では碧玉などよりも
柔らかいのに
どうして削ることができるのかと反論しますが
古代の人は賢かったのですね

こちらは刀子tohsu
短い小刀


これは槍鉋(鉇)
yariganna

どちらも全体の長さが
十数センチなので
鉇と呼ぶよりも
生反り小刀namazori
と呼びたいところです

これは弥生時代中頃
紀元前3世紀頃の遺跡
石川県小松市にある
出土した柄付きの鉇だそうです
刃の部分は判然としませんが
柄の加工には轆轤rokuroも
使われていて
細かい装飾まで施されています


その他の出土品

素晴らしいセンス!
中東あたりの雰囲気があります

マグカップまで!

翡翠hisuiの勾玉
ヒスイの産地が近い影響か
美しい翡翠が使われています
縄文時代に作られたものも
含まれているような気もします