2013年6月8日土曜日

伊予砥三種を使って長光銘寸八を研ぐ


ここのところ、丹波産青砥を中研ぎに使った動画を
続けてUPしていたので
たまには違った中砥を使ってみようと思い立ち
長光銘寸八を研ぐに際し
粗めの中砥、中目、細目に
伊予砥を使ってみました
YouTube動画参照ください

動画で最初に使った粗目の伊予砥(四国・愛媛県産)
粒度約#600

ほど良い締まり具合の砥石で
よく反応し、強い研磨力が
あります


次に中目の白い伊予砥
粒度約#1200

やや柔らかめで
良く反応します


そして、中研ぎの
最後の段階として
細目の伊予砥を使いました(粒度#2000以上)
青蓮華風の模様が
全体に入っています

この伊予砥は硬口ながら
目起こしをしなくても
何とか研ぐことができます
こういったものには
なかなかお目にかかれません


仕上げ研ぎの中継ぎは
丹波亀岡丸尾山産
「八枚」を使いました

中研ぎを細かく
研ぎ上げておくと
この砥石だけで鋼は
鏡面近くまで
研ぎ上げることができます

そして最後の
鏡面仕上げとして
福井県産仕上砥を使いました

今回もこの仕上砥の
特徴が発揮され
鋼は鏡面に、地鉄はしっとりと仕上がりました

2013年6月6日木曜日

今朝の工房


野生化したアサガオが早くも一輪花を付けていました


カタバミの花


これも葉はカタバミみたいですね・・
種類が違うのかな・・


これは何だろう・・


これも分からない
毎年今の時期にシュワシュワとした黄色い花が咲く
とても丈夫で地を這うように増殖していく


これはご近所さんのドクダミの花
葉っぱに触ると鼻が曲がる・・


こちらは工房裏に生えているドクダミ
八重咲きは珍しいのでは・・


こちらはサツキが満開
アジサイはまだまだこれから、というところです


2013年6月1日土曜日

日原大工の棟梁が使っていたコテ鑿を研ぎ上げる


播州(兵庫県南部)日原大工の棟梁が使っていた
左勝廣銘のコテノミを研ぎ上げました





はがねは強靭、地鉄じがねは極柔らかい鉄でした

銘は左文字なので、反転させてみると
勝廣のようです
左勝廣ですね(参照


最終仕上には福井県産仕上砥を使いました
柔らかい地鉄でも、しっとりと美しく研ぎ上げることができました



2013年5月30日木曜日

千代鶴是秀 藤四郎銘組鑿研ぎ上げ完了


千代鶴是秀作と思われる
藤四郎銘十本組鑿 残り4本を研ぎ上げました
五分(刃幅15mm)はもう研いでいたつもりでしたが
まだだったので・・
残りの三分(刃幅9mm)、二分(刃幅6mm)、一分(刃幅3mm)の
3本も一気に研ぎ上げました










刃先の拡大画像




三分、二分、一分の追入ノミ








左端の三分ノミは、身の厚さが左右違っているので
鎬面が均一になりませんでした
向かって右側が厚いので鎬線が右下に下がっています
刃先を少し斜めにすることで補正をしましたが
これが限界であります・・


三分鑿の刃先拡大画像


これは二分


そして一分
これは仕上げ研ぎが完全ではありませんでした・・


今回の研ぎで使った砥石




















2013年5月24日金曜日

千代鶴是秀作 藤四郎銘組鑿 四分追入ノミを研ぎ上げる


昔の日原大工の棟梁が使っていた
千代鶴是秀作と思われる藤四郎銘組鑿の内
四分(刃幅12mm)追入ノミを研ぎ上げました
これで残りは三分、二分、一分の3本となりました






裏はこれくらいで止めておきます
部分的な凹みがかなり深いのです






今回は前回の一寸ノミとは違った砥石を試みてみましたが
刃先は問題なく仕上がりました


今回使った砥石
上段左端の荒研ぎはいつもと同じで
シャプトン「刃の黒幕」#320
その右は群馬県産砥沢虎砥(粒度約#800)
右は新たに手に入れた丹波亀岡・岡花産青砥(粒度約1500)
下段左端は寸二を研いだときにも使った
これも丹波亀岡・岡花産青砥(粒度約#2000)
その右は丹波亀岡・丸尾山産八枚
右端はいつもの最終仕上砥、丹波亀岡・一本松産戸前