2019年1月29日火曜日

優れた西物仕上げ砥石

地元の方の協力を得て
昔採掘されていた砥石山を見学



採取させて頂きました

京丹波産(西物仕上げ砥石)


試し研ぎ動画 

ハイス鉋を研いでみてビックリ
こちらは上の画像右のもの

そして左のもの
こちらの方が研ぎ感は滑らかで
研ぎ上がりも緻密です
砥ぎ疵はやや粗めですが
ハイス鉋がこのように
全体が美しく砥ぎ上がる仕上砥は
手許には他にありません

側の様子

砥ぎに使った砥石
画像左から人造砥石・研承1000→
伊予砥(中砥)→今回採取した仕上砥

京丹波産の他の産地の仕上砥と
比較してみました
左の二枚が今回のもの
その右は亀岡・大内産
右端は園部・池ノ内産
上は園部・八木ノ島産

大内産でハイス鉋を研いだ状態
画像では分かりにくいですが
今回採取したものよりは
砥ぎ疵がやや粗めで
地・刃ともに研ぎ上がりに
ムラがあります

これは池ノ内産
こちらも研ぎ上がりに
ムラが見られます

そして八木ノ島産
こちらも同様で
今回採取したものとは
研ぎ上がりが、ずいぶん違った
印象を受けます

次に東物と比較してみました
右は仕上砥氏の名門
梅ヶ畑産の戸前です

研磨力が強い影響か
鋼(刃)が黒く研ぎ上がっています
研ぎ上がりのムラも
かなりあります

撮影の角度を変えてみました
砥ぎ上がりのムラが顕著です

こちらは今回採取したもの
地・刃ともに均一に
しっとりと研ぎ上がっています
砥ぎ疵はやや粗いものの
日本刀の古刀のように
美しく研ぎ上がっています

砥ぎ上げたハイス鉋を
仕事で使ってみました
黒檀削り

2019年1月27日日曜日

端材のオブジェを回す 6回転!

 修復中のマンドリンと
マンドラの指板を準備

そして、端材で
オブジェを作る


ローズクォーツに
接着してみました
6回転!

検査官はあまり興味なし

動画をもう一つ

2019年1月26日土曜日

百合の花を象嵌 Inlay

製作中の楽器に
ユリの花を象嵌
することになりました



この彫刻刀は
糸鋸の刃から自作したもの




背面部出来上がり


 

2019年1月23日水曜日

Renaissance Guitar の型枠作り

ルネサンスギターの
響板と裏板を準備する

響板は40年以上寝かせた
ヨーロッパ・スプルース


裏板はメープル材
Maple 

次に型枠作り
12mm厚のベニヤ板
4枚を貼り合わせる


切り抜き完了

接着は2枚ずつ行う

接着完了

型枠完成

型枠の端材
鳩サブレのように見える

2019年1月21日月曜日

ルネサンスギターの原寸図を描く

次に製作する
ルネサンスギターの原寸図
弦長480mm 

ネコの手も借りたい
ところだが
これは邪魔 動画UP 


そしてセラックニスを
作っていく 動画UP 




2019年1月19日土曜日

Cosimo Tura コジモ・トゥーラ と有元利夫の絵

コジモ トゥーラの画集を入手
1958年に発行されたものなので
モノクロ写真が多いのが少し残念
この絵は作者不詳ということで
三人の子供はコジモ・トゥーラが
描いたと説明されています

この描かれている女性を見て
有元利夫が描いた女性を
連想したのですが
女性の雰囲気といい
雲の描き方といい
よく似ているので驚きました

以下、有元利夫が描いた女性



最初に紹介した絵の
カラー版

これはコジモ・トゥーラが
描いた聖母子ですが
足元で演奏されている
楽器に興味を惹かれます

5コースのリュートと
その上は5弦の
フィドルでしょうか


この絵は
処刑されたキリストを
両側で支えている
天使が描かれていますが
この背景をじっくりと観察すると
驚かされてしまいます

この世ならざる存在
とでもいうのでしょうか

人物が透けています・・

時代が下って
19世紀後期の画家
ゴーギャンが描いた
「説教の後の幻影」では
背景に取っ組み合いをする
幻影が描かれていますが

これは天使とヤコブと
されています