2010年11月14日日曜日

窓付鋸でスプルースの製材

次回製作する、マリアハープの響板
ヨーロッパ産スプルースを
窓付鋸で製材しました

動画UP
 楽しめると思います



全長90cm、刃渡り尺八寸(55cm)
窓付鋸としてはかなり大きい方だと思います
この鋸は伐採用なのか
刃のアサリ(左右の振り巾)が大きく
製材用としては使えませんでした
それで、製材用に自分でアサリを狭くしました


銘は名前が判読できません
会津住 中屋(なかや)までは読めます
最後は花押(かおう)でしょうか・・
参照

その後手に入れた窓鋸の動画



2010年11月7日日曜日

特注サイズギター製作その13 指板接着後の反応

指板接着後のタッピング反応
動画をUPしました


指板は厚めのものを接着していますので
この後、指板を削っていくと
また反応は変化していきます

モダン・タイプは同時にネックも削るので
その変化はより顕著になります
また、この後、響板にブリッジを接着すると
反応は大きく変化します

この最終段階を想定して
板厚や補強材の削りを行ってきたわけです
その元は私の心(イメージ)の中で
響いている楽器の音であります


滋賀県出土の手焙り形土器


滋賀県では弥生時代後期から古墳時代にかけて使われていたとされる、手焙り形土器が多く出土しています。手焙り形土器に関しては高橋一夫氏による研究論文(1998年出版)がありますが、それによると、滋賀県では1998年までの時点で発見されている個数は132点に及んでいます。この数は大阪府と並んで全国最多の出土数ですが、興味深いのは、滋賀県で発見されているもののほとんどが、琵琶湖の東側に集中しているのです。琵琶湖の西側では南部の大津市で4点、中部の高島市で1点発見されているだけです。先日紹介した志賀町史でも、当地からは出土していませんが、手焙り形土器が滋賀県から多く発見されていることに触れ解説されています。ところが、この土器についての最も重要な、内部の付着物、とくに煤については誤った記述がなされています。この志賀町史第一巻は、出版されたのが平成八年(1996年)となっているので、高橋氏の研究論文が出版される2年前となり、執筆者も当時の一般的な認識として書かれたのだとは思いますが、誤りはなんとか訂正する手立てを講じてほしいものです。

とは言っても、高橋氏の論文でも、手焙り形土器の用途は不明とされていて、加治木義博氏によるインドでの近年までの使われ方の指摘は無視されています。
無視ではなく認識不足だったのかもしれませんが、加治木氏の指摘は昭和58年(1983年)に発表されているので、加治木氏の著書が学術論文ではなかったにしても、全く知らなかったということなら学者として勉強不足、あるいは
探求不足ではないでしょうか。それとも故意に無視されているのでしょうか。不可解なことであります。







これは滋賀県大津市で見かけた
手焙り形土器のような?洞(うろ)がある木