2012年4月1日日曜日

藤井刀匠作・小刀の柄を作る


昨日預かってきた藤井刀匠作の小刀を
木の柄に挿げるため




元の部分をカットし
グラインダーで成形し直しました





柄にする木は手許にあったポプラ材







仮収めをして状態を確認した後





タイトボンドで接着




握り易い形に成形
木地のままだと自分の手になじまないので
柄には私はニスを塗っています





今回は濃い色のセラック・ニスを塗りました
アイスキャンディーでも五平餅でもありません・・





出来上がりました


2012年3月31日土曜日

平家琵琶の覆手を接着


製作中の平家琵琶の覆手を接着しました


 腹板(表板)の膨らみは鉋仕上げのままなので
均一な凸面ではありません
ですから、平家琵琶の覆手の接着面を
仕上げる際には、じっくりと
少しずつ削っていくしかなく
 この作業に時間は惜しみません
 このときには二種類の四方反り鉋を
使いますが、その調子がいいと大変助かるのです

2012年3月28日水曜日

平家琵琶の覆手を作る


製作中の平家琵琶の覆手を
作っていく様子を少し紹介します

これは覆手の先端と猪目(ししめ)
象嵌するための鼈甲(べっこう)

同じく象牙


先端に貼り付ける鼈甲を切り出し
それを埋め込む溝を彫ったところです

ここからは猪目の象嵌パーツ作り




こうして象嵌したあと
猪目に象牙で目玉を入れ
そこに絃を通す穴を開けます

ほぼ出来上がり
この後輪郭を整え面取りをし
腹板(表板)との接着面を仕上げます

2012年3月27日火曜日

2012年3月25日日曜日

中世中山砥でハイス全鋼小刀を仕上げる

さゞれ銘砥から新たに手に入れた
中世中山砥でハイス全鋼小刀を
仕上げてみました動画参照
最初に使っているのは
無印のセラック砥石・中砥#1000
この砥石は手持ちの人造中砥の中では
ハイス全鋼の刃物に最も良く反応します


次に使っているのは天然砥石の伊予砥
これもハイス全鋼刃物によく反応します



そして仕上研ぎの最初は
新たに手に入れた中世中山砥
やや硬めの仕上砥で
通常の刃物でしたらほぼ鏡面に仕上がります


驚くことにハイス全鋼でも
鏡面近くまで仕上がりました
ハイス鋼をここまで光らせる仕上砥は
手持ちの中では他にありません



次に、これは大変硬い中山黄板で
通常の刃物でしたらピカピカの
鏡面に仕上がるものです


良く反応し、黒い研ぎ汁が出ていますが
仕上がりは先の中世中山砥よりも曇っています
刃の先端部分に中世中山砥の研ぎ跡が
残っているので画像で確認できると思います
天然砥石というものはほんとうに不思議です・・