今ではほとんど入手困難な
京都丹波産・佐伯saeki砥を
手に入れました
研ぎ動画参照ください
古事類苑では(参照)
丹波に産する佐伯砥は
荒めの砥石である
同じく丹波の猪倉からも
佐伯砥と称される砥石が掘られている
と説明されていますので
産地がいくつかあったものと思われます
佐伯砥独特の
黒いゴマ状の斑点が顕著に確認できます
やや硬めですがよく反応し
たいへん研ぎやすい中砥です
粒度は800番といった感じですが
研ぎ傷が浅いので
後の研ぎが楽に行えます
佐伯砥の産地と同じ地域である
丹波亀岡産の青砥に比べると
傷はやや粗いですが
青砥よりは均一な傷です
研いでいる小刀は
自作のもので(参照)
鋼haganeは安来鋼yasuki-hagane
白紙2号
動画で次に使っているのは
産地不明の中砥で
粒度はおよそ1200番
やや硬めで反応がやや鈍い感じです
その分、研ぎ上がりは緻密です
そして、仕上げ研ぎの中継ぎとして
奥ノ門産の仕上砥を使いました
ほどよい硬さで、よく反応し
強い研磨力があります
地・刃ともに微塵に美しく曇ります
最後に使っているのは
京都梅ヶ畑・中世中山産の仕上砥
鮮血のような赤い模様が入っています
硬めの石質ですが
カチカチの鏡面仕上砥ではなく
ほど良い研ぎ感で
鋼は鏡面に仕上がります