昨日届いた重房銘の寸六鉋身の裏押しをし、研いでみました
裏押しを終えた状態
研ぎの仕上げには京丹波亀岡・大内産の仕上砥を使ってみました
あまり良い状態ではありませんが
筋はあたらず、問題なく使えます
やや硬めですが良く反応し、強い研磨力があります
大内は丸尾山を採掘されている砥取家さんがある地域ですが
そのためか丸尾山産の仕上砥とよく似た仕上がりです
違う角度で撮影したもの
地鉄(じがね)は荒めの仕上がりで鋼(はがね)は微塵に曇ります
刃角度を26度ほどに変更しているので
刃先から6mmほどを仕上げています
最終仕上げとして京都梅ヶ畑・中世中山産仕上砥を使いました
かなり硬い石質ですが、硬さを感じさせない研ぎ感です
ご覧のように地・刃ともにスッキリと冴えました
違う角度での撮影
刃先に研いだ際の返りが細かく残っています
鋼はやや甘めの焼き入れとなっているようです
ギター製作で使えるかどうか気になるところです・・
30年ほど前に重房銘の小刀を手に入れ
ギター製作用として使ったことがありますが
焼きが甘すぎ、使うのを断念したことがあります・・
これは今回の鉋研ぎとは何の関係もありません・・
近所の猪肉販売店で売られていたので買ったものです
猪(イノシシ)の牙ですね・・
この牙も猪の道具として理想的な形をしているのだと思います・・