小熊・廣貞の寸六鉋身を手に入れていましたが
同じ作者が打ったと思われる裏金が見つかったので取り寄せてみました
裏金の幅と身の幅はピッタリ合いました
そういうことなので二枚刃鉋として台を作ることにしました
手前が台に収めた小熊・廣貞(鋼は東郷鋼と思われます)
奥は東廣貞(鋼は安来(やすぎ)鋼・青紙)
この二丁で削り比べをやってみました
動画参照ください
動画で削った板は製作中のBox-harpの
響板にするヨーロッパ・スプルースとインド産ローズウッドです
上の画像は小熊・廣貞寸六
寸六といっても身幅は68mmあります
現在では寸八は身幅70mm~72mm、寸六が65mmが一般的ですので
そのちょうど中間サイズということになります
こちらは東廣貞寸八(身幅70mm)
動画では最初に小熊・廣貞を使いましたが
スプルースを含め、削る音の違いがお分りだと思います
削った手応えもずいぶん違った感じを受けました
刃角度は小熊・廣貞が約27度で東廣貞が約29度
削った印象は刃角度29度の東廣貞の方が軽く感じました
小熊・廣貞は東郷鋼独特の粘りを感じます
削り肌はどちらも同様で、荒削りでも逆目はほとんど止まっています
動画を撮り終えた時点での刃先の状態も
どちらも同様で、まだまだ切れは止んでいません
左端はBox-ハープのミディアム・サイズの響板で
野村隆哉研究所で熱化学処理してもらったものです
右の2枚は大型サイズの響板(未処理)と裏板ですが
これは左利き用として作っていきます