2013年8月6日火曜日

19世紀ギター Viennaタイプ出来上がり

製作中の19世紀ギター2台の内
特注Viennaウィーン・タイプが出来上がりました
弦長600mm








ブリッジはダブルホール















2013年8月5日月曜日

彫刻家大森暁生氏の作品展に足を運ぶ

今朝は5:30頃起きたのだが
起こしてくれたのは蝉たち・・
YouTube動画ご覧ください
これはアブラゼミだが動画で鳴いているのは
ほとんどがクマゼミ
図鑑などではクマゼミは「シャーシャー」と鳴くと説明されていますが
私には「ワシワシ」としか聞こえない・・
子供の頃生まれ育った福岡では
この蝉のことをワシワシと呼んでいました



上のアブラゼミが止まっている
柿の木のすぐ下には蝉の抜け殻が・・
おそらくこのアブラゼミでしょう


この動画をUPした後、大阪の高島屋百貨店で開催中
大森暁生氏の作品展に足を運びました



都会には田舎にない造形を楽しむことができますが


植物の緑を見るとホッとします・・












大阪高島屋1階の内部


2013年8月2日金曜日

古い会津鉋 重則寸八を台に挿げる


先般手に入れていた古い会津鉋
重則寸八を台に挿げました




さっそく仕事で使い
スパニッシュ・セダーを削ってみました
玉鋼Tama-haganeの影響か
やや切れは重く

削り肌もやや艶が退けています
これも玉鋼によく見られる
仕上がり具合です
永切れは期待できそうなので
これからしばらく主力で
使ってみたいと思います

2013年7月29日月曜日

雷砥を使って古い会津鉋重則寸八を研ぐ


長崎産の荒砥、雷いかづ(ず)ち砥を手に入れました
この砥石を使った動画をYouTubeにUPしました
研いだ鉋は先日手に入れた古い会津鉋重則銘寸八
この荒砥は現在では採掘されておらず
これは40年ほど前に掘られたものだそうです


この面は柾目になっていて
動画では最初にこの柾目面で研ぎましたが
滑るだけでほとんど反応しませんでした


そういうことなので、この板目面で研いでみましたが
こちらははほど良い反応をしてくれました


砥石自体の粒度は#200前後といった感じですが


鋼の研ぎ傷は浅く、理想的な荒砥です
刃物の刃先の摩耗が激しいときに
この荒砥で刃返りが出る寸前まで研ぐと
後の研ぎが大変楽に行えると思います


次に使ったのは荒めの愛媛県産伊予砥(粒度約#600)


やや柔らかめで反応よく
強い研磨力があります


これも研ぎ傷が浅いので
後の研ぎが大変楽に行えます


次に、試みに群馬県産の砥沢・虎砥を使ってみました


やや硬めですが反応よく
心地よく研ぐことができます
粒度は約#600






次に京都相楽郡和束産の杣田砥を使いました
粒度約#1000




丹波産の青砥よりもやや荒めですが
粒度がよく揃っていて針気はほとんどなく
強い研磨力を発揮してくれます



次に京丹波亀岡・岡花産の青砥で
杣田砥の傷を消しました
粒度は約#2000


この青砥は硬めですが反応よく滑走感もあり
心地よく研ぐことができます
硬口でここまでよく反応するものには
めったにお目にかかれません


丹波産青砥によく見られる
針状の太い傷もほとんど付きません




ここからは仕上げ研ぎですが、まず中継ぎとして
京丹波亀岡市の北隣り
南丹市八木町池ノ内産の戸前を使いました


京丹波産の仕上砥によく見られる吸水の仕方ですが
やや硬めで研ぎ感はすばらしく強い研磨力があります
東物(京都梅ヶ畑)の菖蒲しょうぶ産を彷彿とさせる研ぎ感です


研ぎ上がりも鋼が光るほどに仕上がっています
この感じも東物の中山産に劣りません
質感がこれによく似た中山産を何丁か持っていますが
もしこの池ノ内産が紛れていたら
私は見分ける自信はありません・・



次に産地不明の仕上砥を使いました
東物には間違いはないと思いますが
研ぎ感から五千両かなと感じられます


表面の様子(水に濡れた状態です)


硬口ですが良く反応し、強い研磨力があります


はがねは光り、地鉄じがねの肌が美しく現れます
ですが地鉄には研ぎ傷が確認できるので
鏡面仕上げ用とは言えないところがあります




最後に使ったのは京都梅ヶ畑・五千両産の合砥


表面の様子


これはたいへん硬い最終仕上げ用ですが
ほど良い滑走感で心地よく研ぐことができます