2013年9月23日月曜日
2013年9月22日日曜日
古い鉋、義廣銘寸四削り比べ
YouTubeにUPした鉋削り動画の画像を紹介しておきます
動画撮影を終えた状態
右が今回手に入れた使い込まれた古い鉋身を
新しい台に挿げたもの
銘は義廣、寸四(身幅56mm)
義廣銘鉋の初代は以前紹介した、播州日原大工が使っていた
国弘鉋の初代の弟とされていますが
この鉋身は後代のものと思われます
鋼ハガネは炭素鋼系
刃角度約28度
画像右は現代製の鉋で東郷ハガネが使われたもの
作者は伏せておきます(刃角度約28度)
これは動画撮影後の状態
削り肌は問題ありません
動画撮影後の刃先の状態
ほとんど変化はありません
こちらは東郷鋼寸三(身幅50mm)
こちらも削りは肌は問題ありません
動画撮影後の刃先の状態
かなり磨耗しています
これまで現代製の東郷鋼の鉋をいろいろと使ってみましたが
どれもこのような感じなのです
何故だか知りたいところであります
これが昔の会津鉋の東郷鋼のものは
もっと刃先が強靭で永切れするのです
2013年9月20日金曜日
古い石堂輝秀鉋寸六を研ぐ
新たに手に入れた古い鉋
石堂輝秀寸六(身幅66mm)
刻印の様子から昭和30年代以前のものだということです
鋼はがねは安来鋼青紙と
思われます
最初に使った砥石は中研ぎ用の人造砥石
メーカー不明の1000番
この砥石も次に使う
PAPA2000同様
5分ほど水に浸けておく
必要があります
粒度が均一で研ぎ傷は
それほど深くはありません
研ぎ易い人造中砥です
次は前回紹介した兵庫県三木市の内藤商店から
出されているPAPA2000
丹波産青砥と同じような針気(はりけ・針のような筋)が
見られますが
鋼には及んでいないので
悪影響はありません
仕上げ研ぎの中継ぎには
京丹波亀岡市の北隣り
南丹市八木町池ノ内産の
戸前を使いました
ほど良い硬さで反応よく
強い研磨力があります
鋼はピカリと光るほどに
仕上がり
これで充分使える状態です
一応、最終仕上げを行いました
これは京都梅ヶ畑
五千両産と思われる
硬めの仕上砥
鋼はがねは鏡面に仕上がり、地鉄じがねの肌が現れます
刃角度は約31度
刃先の拡大画像
研ぎ上がりに
問題はありません
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