茨城県日立市で産出されていた
助川砥(青砥)を手に入れました
このようなラベルが
貼られています
ラベルの天側が
柾目になっているものと
思われますが
寸八鉋を砥ぐには狭すぎるので
板目面を研ぎ面にして
使ってみました
せっかくなので
他の産地の青砥と
研ぎ比べをやってみました
TouTube動画参照下さい
やや硬めですが、よく反応します
板目面の影響か研ぎ傷が浅く
全体にピカリと光る感じに
研ぎ上がりました
これは動画ではやっていませんが
柾目面でも研いでみました
板目面とはずいぶん違った
研ぎ上がりで
ムラのある荒い傷が付き
中砥というよりは
荒砥のような感じです
私としては、この面では
研ぐ気になりません・・
やはり、以前紹介したように
このように粒度にムラがあり
荒めの青砥は板目面で
使った方がいいような気がします
また、昔の大工さんのなかには
行きつけの砥石店に
新しい砥石が入荷すると
その一つを試し
良いものだったらまとめて
大量に買って行った
ということを聞いたことが
ありますが
その理由が分かるような
気がします
動画で次に使ったのは
同じく茨城県産の
大泉砥とされるものですが
その後、この砥石は
栃木県茂木町深沢産のもの
ということが判明(参照)
丹波亀岡産の佐伯砥saeki-toに
よく似ているのが
興味深いところです
上の助川砥よりは細かめの石質で
粒度は揃っています
次に使ったのは栃木県産の
やや粒度にムラがありますが
上の大泉砥とほぼ同じような
研ぎ上がりです
そして青砥の本場とも言える
京丹波・亀岡産の青砥
丹波産青砥によく見られる
針気が気になります
粒度は上の大泉砥と
ほほ同じ感じです
これは以前紹介したことのある
丹波産青砥
粒度がよく揃っていて
針気はほとんどありません
素晴しい研ぎ上がりです
このような青砥には現在では
ほとんどお目にかかれません