これまで社会学などというものに全く興味がなかったせいか
社会学者のマックス・ウェーバーが音楽社会学という
論文を書いていたことを知らなかった
恥ずかしながら、今回初めて目を通したという次第でありました
次世代のC.H.マーリックが書いたオーケストラの社会史という
論文と比較しながら読むとおもしろさ倍増
こういったものが日本語に訳されているということに改めて感謝
しかし、マックス・ウェーバーの音楽社会学では
音律について多くのページが割かれているのに驚いた
しかもバッハが12平均律を使ったという
間違った認識がなされている・・(参照)
これも時代を感じて興味深い
ここのところで興味深いのは
マックス・ウェーバーは平均律のことを自国語(ドイツ語)で
Gleichschwebende Temperatur
(日本語に直訳すると「同じうなりの音律」となりますか・・)
と記述し、バッハの平均律クラヴィーア曲集のことは
Wohltemperiertes Clavier
(日本語に直訳すると「よく練られた音律(のための)クラヴィーア曲集」)
と 記述しているのです
ここのところの混同が学者であるマックス・ウェーバーが
気付いていなかったというのは
どうも解せないのですね・・
「同じうなりの音律」というのは12平均律というのは理解できます
また「よく練られた音律」というのは
これは12平均律ではなく
バッハが使っていたとされるヴェルクマイスターや
キルンベルガーが考案した古典音律のこと
というのは自明のことだと思われます
この違った音律のことをマックス・ウェーバーは
なぜ同じ音律として扱ったのか・・不思議です・・
さて、こちらはマックス・ウェーバーとは
何の関係もありませんが
北斎のことを調べていて
たまたま本棚で見つけた素描集
タイトルは「北斎 こつぽう 婦人 あつめ」
北斎 骨法 婦人 集め ですか・・
さすが北斎
感服します・・