2020年11月28日土曜日

ポルトガルギターの修復 響板を剥がす


修復中のヴィンテージ・ポルトガルギター
響板を剥がしていく




剥がした状態
動画UPしました

これまで何度か修理・補修がなされている形跡が見られる




以下、力木のサイズと
響板の厚み
参考になれば・・
裏板の厚みは
正確には分かりませんが
縁の剥がれているところは
約1.6mm 
横板の厚みも同程度
指板を含めた楽器の
重さは890g
弦を張って弾ける状態の
重心はヒールキャップ
あたりにあります



























取り換える部品は
水分でニカワを
軟化させるのではなく
削り取ってしまうことにした

修復完了

2020年11月24日火曜日

チャーリー・クリスチャン・ピックアップ

Lollar Pickups

Charlie Christian Hum Route

チャーリー・クリスチャン・ピックアップの取り付け依頼があったので、やってみました。


まずピックアップ部分を
納める部分の穴開け



刃渡り55mmの
廻し挽き鋸でカット

穴開け完了

本体を固定するための
ボルトの直径は4mmなので
3.8mmの穴を開け
ネジ回しで差し込んだ状態

本体を仮収め

ボルトの差し込み具合は取り付けるバネより5mmほど低くなるように調整した

ライト付きの内視鏡で確認
この状態では
まだバネは差し込んでいない

ボルトの差し込み具合を
確認したら
内側からボルトに
バネを取り付ける


奥のボルトに
差し込んでいるところ 
やってみると指先の感触だけで差し込むことができる

だが、開けた穴に手のひらが入り、尚且つ指の長さがボルトに届く必要がある

それが出来ない場合は他の人にやってもらうのが得策

最初に奥のボルトに
バネを差し込んだら
それが抜け落ちないように
このように本体を斜めにして
後の作業を行う

3本のボルトにバネを
差し込んだら
バネの先端を本体の
ボルトを差し込むネジ部分の
導きの窪み(凹み)まで
バネを圧しながら
移動させる必要がある
これがやや厄介である

それで
こういう治具を自作した
太い針金の先端を
ハンマーで叩き
ヤスリで成形したもの



このように
ライトで内部を照らしながら
F孔から治具を差し入れ
バネを圧し下げて
ナット部分の凹みまで
移動させる
(この画像では、先端の
ボルトが締め付けてあるが
これは撮影用で
本来は他の2本と
同じ状態になっている)
ボルトをナット部分に
ネジ込んでいく順番は
指板に近い二つ並んだ
ボルトからやっていった
この二つのボルトを
交互に締めていき
内部の本体が響板と
ほぼ平行になり
三つめのボルトに接触したら
そのボルトを締めていく

三つのボルトをネジ込み
ピックアップの高さを
調整して出来上がり


2020年11月21日土曜日

ルネサンスギター製作 響板仕上げと横板作り


製作中のルネサンスギター
Renaissance Guitar
響板に力木(補強材)を接着 

 


こちらは裏板


補強材を削り
出来上がり
動画UPしました




横板のメープル材を
鉋で仕上る
動画ご覧下さい


横板を曲げ
ブロック材を挽き出す