2024年5月9日木曜日

匜 そして絵巻の番匠

 

匜という器
読み方は「はそう」「はぞう」「はんぞう」
と様々で、音読みは「い」
胴に小さな丸い穴が開けられている
須恵器が多く出土していて
用途はいろいろ説明されているが
古代史にも造詣が深かった
小説家の松本清張氏は「笛壺」という
短編で登場人物に
この穴に竹を差し込んで
酒を飲んだのではないかと
想像させている

須恵器の匜







平安時代の匜


こちらは絵巻に描かれている番匠

喜多院職人尽絵

岩佐又兵衛作

鎌倉時代に描かれたとされる
荏柄egara天神絵巻

2024年5月8日水曜日

ヒマシ油添加シェラックニスを試す


シェラックニスにヒマシ油を
少量添加すると
刷毛塗りしやすくなり
塗膜も独特の美しさが得られる
ということなので試してみた
刷毛塗りのしやすさはもっと広い面を
塗らなければ分からないが
ニスの乾き具合や指触の感じは
ほとんど変わらない
同様の添加剤として亜麻仁油を
変性させて作られたリノキシンがあるが
それと同じような効果が
得られる感じか・・

添加したヒマシ油は
シェラックニス100mlに対し
太さ3mmほどの棒に付着させて
7滴垂らした

ひまし油メーカーの説明には
「ヒマシ油は、優れた安定性、
保色性、可撓性、顔料分散性、
湿潤性、潤滑性、低温特性、
電気特性、および生理的特性を
有するために
そのままラッカー、レザー、
印刷インキ、コーキング材、
潤滑剤、文房具、化粧品、
電気絶縁 材料、医薬品
などに配合使用されています。」
とあります

前回の塗りの後、サンドペーパー600番で
研磨し刷毛塗りを行った
メープルの一面だけ試しに320番の
サンドペーパーで深めに研磨したが
やはり塗り肌が荒れてしまった
刷毛塗り後10分ほど経った状態


そして最後に荒れたメープル面を
600番で研磨し改めて刷毛塗りした状態


これはこれまで試してきた
テストピース
古いものは1987年のものもある


2024年5月5日日曜日

Luca Signorelli ルカ•シニョレッリ


ピエロ•デッラ•フランチェスカの
弟子とされるLuca Signorelli
ルカ•シニョレッリが描いた楽器
Vihuela ビウエラのヘッドが
ボックスタイプになっているのが
興味深い


Fiddle フィドル

Harp ハープ

Psaltery プサルテリー

Lute リュート

静物画も素晴らしい

2024年5月4日土曜日

ギタリスト中川亨氏 工房の様子 

 



工房に寄って下さいました
若い頃、スペインとフランスに
留学されていて
その時の思い出話は
たいへん興味深かった

こちらは工房の様子
製作中の19世紀ギター
フレットを打ち込む準備

NAKAYAの替刃式鋸
組子用


この特殊鑿nomiは
ヤスリを焼き戻して自作したもの

ヤスリの跡が残っている

修復中の18世紀マンドリン
指板加工中


指板装飾の欠落パーツを
白蝶貝で作っているところ



ヤスリで整えて出来上がり

中央はオリジナル

このように象嵌する

2024年5月2日木曜日

なごにゃん 栗顔 そして貝殻コレクション

去年収穫した栗の実
顔を描いて
富士山に付ける


「なごにゃん」というものらしい

人間が食べるものらしい

貝殻コレクションの一部
この中に木彫り作品が
交じっている
お分かりでしょうか







これは2cmほどの
小さなものだが
存在感は大きい

骨董商の知人に貰ったもの


昔の「貝合わせ」とは違う感じ
絵柄は昭和な雰囲気もある
どうやって遊んだのだろう・・
おはじきか・・