匜という器
読み方は「はそう」「はぞう」「はんぞう」
と様々で、音読みは「い」
胴に小さな丸い穴が開けられている
須恵器が多く出土していて
用途はいろいろ説明されているが
古代史にも造詣が深かった
小説家の松本清張氏は「笛壺」という
短編で登場人物に
この穴に竹を差し込んで
酒を飲んだのではないかと
想像させている
須恵器の匜
平安時代の匜
こちらは絵巻に描かれている番匠
喜多院職人尽絵
岩佐又兵衛作
鎌倉時代に描かれたとされる
荏柄egara天神絵巻
シェラックニスにヒマシ油を
少量添加すると
刷毛塗りしやすくなり
塗膜も独特の美しさが得られる
ということなので試してみた
刷毛塗りのしやすさはもっと広い面を
塗らなければ分からないが
ニスの乾き具合や指触の感じは
ほとんど変わらない
同様の添加剤として亜麻仁油を
変性させて作られたリノキシンがあるが
それと同じような効果が
得られる感じか・・
添加したヒマシ油は
シェラックニス100mlに対し
太さ3mmほどの棒に付着させて
7滴垂らした
ひまし油メーカーの説明には
「ヒマシ油は、優れた安定性、
保色性、可撓性、顔料分散性、
湿潤性、潤滑性、低温特性、
電気特性、および生理的特性を
有するために
そのままラッカー、レザー、
印刷インキ、コーキング材、
潤滑剤、文房具、化粧品、
電気絶縁 材料、医薬品
などに配合使用されています。」
とあります
前回の塗りの後、サンドペーパー600番で
研磨し刷毛塗りを行った
メープルの一面だけ試しに320番の
サンドペーパーで深めに研磨したが
やはり塗り肌が荒れてしまった
刷毛塗り後10分ほど経った状態
そして最後に荒れたメープル面を
600番で研磨し改めて刷毛塗りした状態
これはこれまで試してきた
テストピース
古いものは1987年のものもある
ピエロ•デッラ•フランチェスカの
弟子とされるLuca Signorelli
ルカ•シニョレッリが描いた楽器
Vihuela ビウエラのヘッドが
ボックスタイプになっているのが
興味深い
Fiddle フィドル
Harp ハープ
Psaltery プサルテリー
Lute リュート
静物画も素晴らしい
工房に寄って下さいました
若い頃、スペインとフランスに
留学されていて
その時の思い出話は
たいへん興味深かった
こちらは工房の様子
製作中の19世紀ギター
フレットを打ち込む準備
NAKAYAの替刃式鋸
組子用
この特殊鑿nomiは
ヤスリを焼き戻して自作したもの
ヤスリの跡が残っている
修復中の18世紀マンドリン
指板加工中
指板装飾の欠落パーツを
白蝶貝で作っているところ
ヤスリで整えて出来上がり
中央はオリジナル
このように象嵌する
去年収穫した栗の実
顔を描いて
富士山に付ける
「なごにゃん」というものらしい
人間が食べるものらしい
貝殻コレクションの一部
この中に木彫り作品が
交じっている
お分かりでしょうか
これは2cmほどの
小さなものだが
存在感は大きい
骨董商の知人に貰ったもの
昔の「貝合わせ」とは違う感じ
絵柄は昭和な雰囲気もある
どうやって遊んだのだろう・・
おはじきか・・