ギター製作家の視点
撥弦楽器製作家・田中清人の仕事、 趣味に関するブログ
2024年1月15日月曜日
ビウエラこれから弦を張る そして和歌
特注のビウエラ Vihuela
これから弦を張る
宗達soutatsu下絵、光悦kouetsu筆による
鶴図下絵和歌から中納言家持
cyunagon-yakamochi(大伴家持)の歌
「かささぎの わたせるはしに
おく霜の しろきを見れば 夜ぞふけにける」
こちらは在原業平
ariwara-no-narihiraの歌
「つきやあらぬ はるやむかしの
春ならぬ 我身ひとつは もとのみにして」
2024年1月13日土曜日
Vihuela ビウエラのペグ完成
製作中の特注ビウエラの
ペグ出来上がり
動画ご覧下さい
マリアハープも完成
こちらは
宗達下絵、光悦書の
鶴図下絵和歌から柿本人丸
kakinomoto-no-hitomaruの歌
「ほのぼのと 明石の浦の 朝霧に
しまかくれ行 ふねをし思ふ」
そして凡河内躬恒
ooshikouchi-no-mitsuneの歌
「いづくとも 春のひかりは わかなくに まだみよしのの 山は雪ふる」
2024年1月11日木曜日
ビウエラのペグ作り そしてマンドリンのピック
ビウエラのペグ作り
旋盤加工を終えた状態
作り始めの状態
こちらは修復を終えた
18世紀マンドリン
18世紀風ピックを
二種類作ってみた
音出し動画ご覧下さい
2024年1月8日月曜日
王石明氏の短冊 そしてムーミンの作者
昨日、知人を通じて知り合った
京都在住の書道家
王石明氏の短冊
19世紀ギター、ラコート・タイプ
の端材とボスの絵のオブジェと
コラボレーション
そして今日作った能面掛け
Facebookで紹介したら
怖〜い、とコメントがあった
能はこの世ならざるものが
テーマなので怖いものです
能面も怖いのが当たり前
ムーミンが何気なく
描かれているこの絵は
ムーミンの作者である
トーベ・ヤンソンさんの
フレスコ画
このフレスコ画は
彫刻家の父、画家の母の元に生まれた
ヤンソンさんが1947年、33歳のときに
描いたもので、フィンランドの
ヘルシンキ市庁舎の壁画
これは54歳のときに描かれた油絵
モランディの静物画と同じ空気を感じる
2024年1月6日土曜日
板フレット加工 そして琴軋 アイロン
アイロンが人の顔に見えたので
つい・・
こちらは修復中の
18世紀マンドリン
板フレットの頭を丸める際
響板に傷を付けないための
カバーとして0.05mm厚の
隙間ゲージを使ってみた
なかなか具合がよい
これは和琴wagonを弾くための撥で
琴軋kotosakiと呼ぶらしい
素材はベッコウと思われる
このように使われている
これは18世紀マンドリンの
プレクトラム(ピック)
文中のquillは鳥の羽のことで
ダチョウの羽、カラスの羽
鶏の羽が推奨されています
チェンバロの爪のように
元々はこれらが使われ
その後木の皮やベッコウ
などが使われるように
なったものと思われます
以前紹介した修復を終えた
18世紀マンドリンと
ベッコウの破片で試作したピック
動画ご覧下さい
因みに、古代ギリシャの
キタラという楽器も
撥で弾かれていたらしく
動画もUPされています
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