2024年10月30日水曜日

丹波産青砥 そして天然砥石館

11月3日兵庫県三木市にある
画廊喫茶風らんで
拙作の楽器を使った
コンサートが開催されます
私も何曲かギター伴奏で
参加します
お近くの方、ぜひ

午前中の作業
製作中のバロックギターと
ルネサンスギターの
ヘッド(メープル材)を挽き出す
この鋸は刃渡り一尺(約30cm)
の窓鋸

刃が荒目で
窓が切ってあるので
挽きが軽い
以前UPした窓鋸挽き動画

こちらは一尺ガガリ鋸
これは軟材用に
アサリ(刃の左右の振り挽き幅)を
調整しているので
粘りのあるメープル材を
挽くにはちょっと無理がある


挽き跡はどちらも滑らか


そしてこれは複目縦挽き鋸
挽き幅が狭く挽き跡が滑らか




縦挽き鋸三態


午後からは京丹波亀岡にある
天然砥石館の取材を受ける
現在、丹波産青砥は
採掘が行われていませんが
まだまだ山には眠っている
ということで
復興に向けての普及啓発動画を
制作されているそうです
その一助となれば幸いです




製作中のルネサンスギター
午前中挽き出した
メープル材も鉋かけを
撮影してくださいました

2024年10月29日火曜日

ギター製作、響板と裏板接着 そしてヒザラガイ



製作中のバロックギター
横板の幅を決めているところ


鉋で仕上げていく
右は荒削り用で
左は仕上げ削り用
どちらも古い会津鉋



謎の物体と一緒に


ルネサンギター響板接着


そして裏板接着

この状態を見る度に

ヒザラガイを連想してしまう




2024年10月26日土曜日

石か黒檀か・・そしてギターの横板

どちらが石で
どちらが黒檀か
判別が付かない


こちらは工房の様子
次の作業を行うために
刃物とぎ




製作中のルネサンスギターと
バロックギターの
横板を組み上げていく





2024年10月24日木曜日

木内石亭 三稜石

創作オブジェ
アメシスト茸!
アメシストクラスターを
珪化木に被せたもの

江戸時代中頃の
近江(滋賀県)の考古学者
木内石亭が著した
「雲根志」の挿絵から
不思議な石を紹介
実際はどうだったのだろう
上の図は虹石
夜、虹のような光を放つらしい

金氷柱(金つらら)
「岩窟より七本下りて、
金色日に映じ十余町に暉く」

井戸を掘っていて見付かった
光り輝く石

三稜石(みつかどいし)
濃州(美濃国・愛知県)
「赤坂山に産す
形状図のごとし
水晶、瑪瑙の類にあらず
三面削るが如く蛍徹厳然として
喜ぶべし」
後に石亭は「今これを考うるに
方解石の異品なり」と
付記している

これは方解石(サヌカイト)の
結晶
確かに三稜のものが見られる

これはアンモナイト化石の内部
大きめの結晶もあるが
様々な形があるが
三稜のものは見あたらない