2012年4月14日土曜日

石さまざま・・



今朝、犬の散歩をしていて
小川の草むらで犬がフンをした
それを処理しようとしてアレ?
石の上にもフンが・・と思い
よく見たら、こういう石だったのでした・・
名付けて犬の糞石
それにしてもよく出来ている・・

石を紹介したついでにこれを・・
これはもう15年ほど前に妻が
近所の篠山川の河原で拾っていたもの
本人は仏陀の涅槃像だと
主張して憚らないのですが・・

ついでに、同じく篠山川の河原で拾ったもの
深山・幽谷に流れ落ちる滝に見えれば・・
高さ5cmほどの石

こちらは日本の伝統的な盆石
これも深山・幽谷を表現したものでしょう
高さ10cmほど

2012年4月12日木曜日

平家琵琶の柱を作る


製作中の平家琵琶の
(じ・フレット)を作っているところ
材料は柘植(ツゲの木)動画UP

柱の両端の仕上げは
長勝導突鋸で挽くだけで済みました

滑らかな切り痕で
この状態でもう仕上がりです
動画UPしました

柱が出来上がりました

柱の高さと絃との接点を仕上げて接着
これで楽器本体が出来上がりました
これから琵琶を置く台を仕上げていきます

2012年4月11日水曜日

平家琵琶の転手を作る


製作中の平家琵琶
転手(てんじゅ)の製作工程を紹介しておきます

これは原材の縞黒檀を
木工旋盤にセットしたところ

旋盤加工の動画をUPしました

輪郭の出来上がり


それを八角形に削ります(動画

握り手部分の先端を仕上げ(動画

磨いて出来上がり


あとは絃を掛け、柱(じ)を作れば完成

2012年4月10日火曜日

窓鋸製材動画が受けたようで・・


日本の木工道具や刃物を
専門に販売している海外のサイトが
増えていますが(参照
その一つのところで私の動画
紹介されていました
この動画ではワークベンチを固定するのに
妻が重しとなってくれたのですが
それがえらく受けたようです・・
こちらとしては、できれば長勝鋸での動画を
紹介してほしかったのですが・・


2012年4月7日土曜日

小刀の焼戻し


先日紹介した藤井刀匠作の玉鋼小刀をしばらく使ってみたのですが、
やや切れが重く、刃こぼれしやすい感じがあったので焼戻しをしてみました。
最初、いつものように家庭用アイロンで約170度1時間では変化なし、
次に約190度30分でも同様。それではと直火で表面が茶色になるまで
焼いてみましたが、まだこぼれる。最後に表面が青くなるまで焼いて
ようやく刃こぼれしなくなりました。これを研ぎ直し、使って驚きました。
切れ味軽く、堅くガンコな本黒檀を削っても刃先はビクともしません。
ちょうどこれから平家琵琶の置き台を作るところだったので、
台座にする堅い欅材も削ってみました(動画参照)。
出来上がった台の画像はこちらでご覧ください。

これは削り終わった後の状態
刃の元の方に青い部分と茶色い部分が
ありますが、これは焼き戻しのため焼いた跡です
茶色の方が1回目の焼き戻しで
青い方が2回目の焼戻しです



一般的な刃物では、青くなるまで焼いてしまうと焼きが完全に戻ってしまい、
(なまくら)刃になってしまうのですが、この玉鋼はこれくらいでちょうど良い
感じなのです。ちょっと考えられません・・このことを藤井刀匠に伝えたら、
「鍛冶屋の常識が覆った」と驚いていました。
それから「玉鋼は利器には向かないと云われているが途絶えた技術が
あるのではないか」とも言われていました。日本刀の焼き入れでも
焼戻しを行いますが、藤井刀匠は「私は火にかざして水滴をかけると
ジュと音がするまで熱しておりますが、匂い口が眠くなる場合があるので
サットと火にかざすだけの人もいます」と説明されています。
刀の場合は地・刃の冴えや刃文の美しさを重要視しますので、木工用の
刃物として使う場合とは焼戻しの方法が違うということはよく理解できます。



動画では削っている板の反対側の表面にも
削った痕がありますが
これも同じ小刀で削ったものです
その前にも黒檀などいろいろな木をさんざん
削った後に動画を撮ったのです
この上下二枚の画像はその後の状態です
刃先がやや摩耗していますが
まだまだ軽い切れは止まっていません





2012年4月5日木曜日

平家琵琶の撥面と落帯を仕上げる


きょうは製作中の平家琵琶の
撥面と落帯を仕上げました

こちらは下染めをした状態の落帯
落帯の模様については
木曽義仲のルーツである民族のシンボル
双魚紋を入れようと思っていたのですが
その背景をどのようにするか
なかなかアイデアが浮かばなかったのです
今朝、唐三彩のイメージで・・
という閃きがあったので
一気にやってみることにしました
色を作っているときに、何か懐かしいもの・・
という思いが出たので
そのような雰囲気にもっていったのですが
そのときふと、木曽義仲は
おばあちゃん子で、左利きだったのでは・・
という思いが浮かんだのです
何故なのか、不思議なことでありました

出来上がった落帯
双魚紋は縦の双魚にしました
琵琶の胴体に貼り付けてから
表面に保護処理剤を塗りますので
もっとクッキリとした質感になると思います
木曽義仲に因んで馬の革を使用しました

撥面は楽器が出来上がってからの
お楽しみということで・・

2012年4月3日火曜日

琳派の絵はたまた平家納経の絵の再現か・・

これは何でしょう・・
琳派風の風景画を模しましたが
月がもっと大きくなければ琳派風や
平家納経風にはなりません
やはり絵には敵いません(参照





手前にピントを合せてみました





手前の物は梅の木の切り株でした・・
さっき犬の散歩をしていて
小川堤に植えてある梅の木が
間伐されていたのです
その中にこのように厚み4cmほどの
輪切り状の切り株があったのです
おもしろい年輪の出方で
惚れ惚れとします・・


久しぶりに端材のオブジェを作る



製作中の平家琵琶の試作パーツを
使って久しぶりにオブジェを作りました
これまで作ったオブジェの一部は
兵庫県西脇市にあるレストハウス花屋敷
展示販売されています(4月22日まで)
今回は画家宮本英雄さんの作品とのコラボです



2012年4月1日日曜日

藤井刀匠が鍛えた玉鋼小刀を研ぐ


You TubeにUPした研ぎ動画
画像を紹介しておきます

これは最初に使っている粗めの伊予砥(参照


次に使っているのは
同じく伊予砥で、粒度細かめのもの
粒度は約#1000


そして三河中名倉砥
粒度は約#1500


中研ぎの最終段階として
沼田虎砥(粒度約#2000)


仕上げ研ぎの最初は
京都新田産の白巣板


次に中世中山砥の戸前を使いましたが
この刃物とは相性が良くありませんでした


最終仕上げは京都梅ヶ畑・中山産の黄板


こちらは裏側


藤井刀匠作・小刀の柄を作る


昨日預かってきた藤井刀匠作の小刀を
木の柄に挿げるため




元の部分をカットし
グラインダーで成形し直しました





柄にする木は手許にあったポプラ材







仮収めをして状態を確認した後





タイトボンドで接着




握り易い形に成形
木地のままだと自分の手になじまないので
柄には私はニスを塗っています





今回は濃い色のセラック・ニスを塗りました
アイスキャンディーでも五平餅でもありません・・





出来上がりました


2012年3月31日土曜日

平家琵琶の覆手を接着


製作中の平家琵琶の覆手を接着しました


 腹板(表板)の膨らみは鉋仕上げのままなので
均一な凸面ではありません
ですから、平家琵琶の覆手の接着面を
仕上げる際には、じっくりと
少しずつ削っていくしかなく
 この作業に時間は惜しみません
 このときには二種類の四方反り鉋を
使いますが、その調子がいいと大変助かるのです