2012年4月22日日曜日

丹波篠山 西光寺の仏像を拝観


近所にある西光寺に安置されている
仏像が一般公開されているというので
拝観に行ってました
毎年4月21日~25日に公開されるそうです

西光寺は丹波篠山を象徴するような
静かなたたずまいの集落にあります


現在は仏像を安置する
収蔵庫だけが建てられています


右クリックで別ウインドウで開くと
大きな画像をみることができます


昔の集落の様子の写真も展示されていました


中央が薬師如来座像
高さ1,5mの木造で
1本の大きな桂材から各部材を木取りし
寄木造りされているということです
平安時代中頃の作とされています


西光寺縁起では同寺について
「篠山領地誌」から引用されていて、そこでは
薬王山西光寺は畠市の南にあり
本尊は観音を安ず。聖徳太子の作なり
洞光禅刹の末寺たり
東に薬師堂あり
45代聖武天皇、天平三辛未(かのとひつじ)
行基これを創闢(そうびゃく)して手ずから
薬師の像を刻みて本尊となす
外に又五仏像を置く。仏殿像屋善を尽くす
中頃兵火に罹(かか)って焼失す
続で僧堂一宇を営み、本尊薬師如来を安ず
外の五仏体は紛失す
と説明されています






2012年4月17日火曜日

宮本英雄&Kiyond展 ライブ・アート


4月15日のライブ・アート
無事終えることができました







手回しオルゴールの実演も行われました




私が持参した楽器製作の端材を使って
画家の宮本英雄さんが
オブジェを作ってくれました


そのオブジェと壁に掛けられている
宮本さんの作品の印象を受けて
Boxハープで即興演奏を行いました
動画をUPしております


2012年4月16日月曜日

砥沢虎砥を入手



今では幻の砥石となってしまった
砥沢虎砥を手に入れました(参照
   

かつて東日本方面で採掘されていた中砥
左から福島県産・会津白砥
群馬県産・瓢箪沼田砥
そして右が今回手に入れた
群馬県産・砥沢虎砥
上の3点に岐阜県産の小鳥おどりを加え
研ぎ比べをやってみました(動画UP


動画で最初に使った沼田虎砥
粒度は約600といったところでしょうか
鉋身は石社いしこそ寸八
鋼は炭素鋼系と思われます


同じ砥石で藤井啓介刀匠作の
玉鋼小刀も研いでみました

そしてこれは会津白砥
上の砥沢虎砥よりも全体に粒度は細かいのですが
粒度にややムラがあるのか
部分的にやや粗い傷が付きます

小鳥砥は粒度は約1200で
砥目がよく揃っています

そして瓢箪沼田砥
これは緻密で、中研ぎの最終段階
として使っているものです
粒度は約1500

2012年4月15日日曜日

桜満開

ここ丹波篠山では
ようやく桜が満開となりました







そして約2週間後、散り始めました

動画UPしました
音声OFFでご覧いただくことを
おすすめします

2012年4月14日土曜日

石さまざま・・



今朝、犬の散歩をしていて
小川の草むらで犬がフンをした
それを処理しようとしてアレ?
石の上にもフンが・・と思い
よく見たら、こういう石だったのでした・・
名付けて犬の糞石
それにしてもよく出来ている・・

石を紹介したついでにこれを・・
これはもう15年ほど前に妻が
近所の篠山川の河原で拾っていたもの
本人は仏陀の涅槃像だと
主張して憚らないのですが・・

ついでに、同じく篠山川の河原で拾ったもの
深山・幽谷に流れ落ちる滝に見えれば・・
高さ5cmほどの石

こちらは日本の伝統的な盆石
これも深山・幽谷を表現したものでしょう
高さ10cmほど

2012年4月12日木曜日

平家琵琶の柱を作る


製作中の平家琵琶の
(じ・フレット)を作っているところ
材料は柘植(ツゲの木)動画UP

柱の両端の仕上げは
長勝導突鋸で挽くだけで済みました

滑らかな切り痕で
この状態でもう仕上がりです
動画UPしました

柱が出来上がりました

柱の高さと絃との接点を仕上げて接着
これで楽器本体が出来上がりました
これから琵琶を置く台を仕上げていきます

2012年4月11日水曜日

平家琵琶の転手を作る


製作中の平家琵琶
転手(てんじゅ)の製作工程を紹介しておきます

これは原材の縞黒檀を
木工旋盤にセットしたところ

旋盤加工の動画をUPしました

輪郭の出来上がり


それを八角形に削ります(動画

握り手部分の先端を仕上げ(動画

磨いて出来上がり


あとは絃を掛け、柱(じ)を作れば完成

2012年4月10日火曜日

窓鋸製材動画が受けたようで・・


日本の木工道具や刃物を
専門に販売している海外のサイトが
増えていますが(参照
その一つのところで私の動画
紹介されていました
この動画ではワークベンチを固定するのに
妻が重しとなってくれたのですが
それがえらく受けたようです・・
こちらとしては、できれば長勝鋸での動画を
紹介してほしかったのですが・・


2012年4月7日土曜日

小刀の焼戻し


先日紹介した藤井刀匠作の玉鋼小刀をしばらく使ってみたのですが、
やや切れが重く、刃こぼれしやすい感じがあったので焼戻しをしてみました。
最初、いつものように家庭用アイロンで約170度1時間では変化なし、
次に約190度30分でも同様。それではと直火で表面が茶色になるまで
焼いてみましたが、まだこぼれる。最後に表面が青くなるまで焼いて
ようやく刃こぼれしなくなりました。これを研ぎ直し、使って驚きました。
切れ味軽く、堅くガンコな本黒檀を削っても刃先はビクともしません。
ちょうどこれから平家琵琶の置き台を作るところだったので、
台座にする堅い欅材も削ってみました(動画参照)。
出来上がった台の画像はこちらでご覧ください。

これは削り終わった後の状態
刃の元の方に青い部分と茶色い部分が
ありますが、これは焼き戻しのため焼いた跡です
茶色の方が1回目の焼き戻しで
青い方が2回目の焼戻しです



一般的な刃物では、青くなるまで焼いてしまうと焼きが完全に戻ってしまい、
(なまくら)刃になってしまうのですが、この玉鋼はこれくらいでちょうど良い
感じなのです。ちょっと考えられません・・このことを藤井刀匠に伝えたら、
「鍛冶屋の常識が覆った」と驚いていました。
それから「玉鋼は利器には向かないと云われているが途絶えた技術が
あるのではないか」とも言われていました。日本刀の焼き入れでも
焼戻しを行いますが、藤井刀匠は「私は火にかざして水滴をかけると
ジュと音がするまで熱しておりますが、匂い口が眠くなる場合があるので
サットと火にかざすだけの人もいます」と説明されています。
刀の場合は地・刃の冴えや刃文の美しさを重要視しますので、木工用の
刃物として使う場合とは焼戻しの方法が違うということはよく理解できます。



動画では削っている板の反対側の表面にも
削った痕がありますが
これも同じ小刀で削ったものです
その前にも黒檀などいろいろな木をさんざん
削った後に動画を撮ったのです
この上下二枚の画像はその後の状態です
刃先がやや摩耗していますが
まだまだ軽い切れは止まっていません