車体のサスペンションに使われる
板バネで作られた小刀を預かったので
研ぎ上げてみました
グラインダーで火花を飛ばしてみると
ほとんど炭素鋼と同様の火花が出ます
残念ながら刃切れが生じていましたが
切れは軽く、このままでも充分使えます
削り肌がやや粗いので
拡大して確認してみたら
このように刃先が細かくこぼれています
そういうことなので、焼き戻しをして
研ぎ直してみました
まだ微細なこぼれがありますが
これで刃先は問題ない状態になりました
この状態は玉鋼によく似ています
古い四方反り鉋を入手
この大きさで身幅が狭い四方反り鉋は
今ではほとんど市販されていないのです
メープル材を荒削りするには
これくらいの大きさが持ちやすいですね
二枚刃なので荒削りに向いています
右端が今回手に入れたもの
鋼(はがね)が炭素鋼なので切れも軽い
焼きがやや甘い感じなので
焼き入れをやり直すと
さらに使い易くなるかもしれません
とりあえず、口に金属を嵌め込んで
実際に使ってみようと思います
今、その作業中です
古刀期(室町時代以前)の短刀の先端部を手に入れ
小刀を作ってみました
グラインダーで火花を出してみると
ほぼ全体で炭素鋼状の火花が飛びます
おそらく無垢の鋼で打たれたものだと思われます
焼きの入り具合が絶妙で
充分な粘りもあります
刃先を拡大して見てみると
やや荒い感じがありますが
切れ味に悪影響は及んでいません
これは手持ちの現代ものの玉鋼には
見られない現象です
これで日本刀関連の鋼(はがね)を使った
自作小刀は5本になりました
中央のものは幕末から現代にかけての刀
と思われるものから作ったもので
どの形状のものが使い易いのか
これから様々な状況で試してみたい
と思っています