2013年5月5日日曜日

國弘鉋と会津鉋「重道」 削り比べ メープル削り


前回、セドロ材を削ったままの状態から
今度はメープル(Maple)材を削ってみました
YouTube動画UPしました


最初に國弘寸三小鉋から
粘りの強いメープル材を荒削りしてみましたが
切れは軽く、驚くほど永切れします


まだまだ刃先は大丈夫です



次に國弘寸六長台鉋
これも切れは軽く、永切れします


刃先も問題ありません



重道寸六も同様に切れは軽く
國弘に劣っていません


刃先はまだまだ大丈夫です


國弘鉋と会津鉋「重道」鉋 削り比べ セドロ材削り


播州(兵庫県南部)日原大工の棟梁が使っていた
國弘銘鉋2丁と古い会津(福島県)重道寸六
セドロ材(Spanish cedar)を削ってみました
YouTube動画参照下さい
左から重道寸六鉋、國弘寸六長台鉋、國弘寸三小鉋


刃角度はどれも約27度



動画で最初に使っている國弘寸三小鉋
刃口が広めですが、そのような削り屑が出ています


動画では荒削りを行いましたが
削り肌は問題ありません


刃先はまだまだ大丈夫です



次に使っているのは國弘寸六長台鉋
これもやや刃口が広めですが
問題なく削ることができました


これも削り肌は滑らかです


こちらも刃先は変化ありません




最後に重道寸六


削り肌は問題なく


刃先はまだまだ大丈夫です


2013年5月4日土曜日

日原大工の棟梁が使っていた國弘寸三鉋を研ぐ


播州(兵庫県南部)発祥とされる日原大工の棟梁が
使っていた国弘銘寸三小鉋の刃を研いでみました(画像右)
先に寸六長台鉋の刃を研ぐ動画を
YouTubeにUPしましたので
今回は画像のみ紹介します

これは研ぐ前の状態

裏押しを行い、その後天然砥石で仕上げた状態

鎬面を研ぐ最初の砥石は
シャプトン「刃の黒幕」#320



次に同じくシャプトン「刃の黒幕」#1000



次は福井県産、常慶寺 ・赤砥で
人造砥石#1000の深い傷を消していきます



次に使ったのは群馬県産の沼田砥・砥沢虎です
これはやや粗めですので



同じ沼田砥でやや細かめの今戸虎で
砥沢虎の傷を消します



中研ぎの最後として硬めの改正砥(山形県産)をかけます

こうして徐々に研ぎ傷を消していった方が
仕上げ研ぎが楽に行え
結果的には早く研ぎ上げることができます


ここからは仕上げ研ぎです
最初に中継ぎとして、京都梅ヶ畑・中世中山産の戸前をかけ



最後に同じく梅ヶ畑産(山は不明)の
やや硬めの戸前で仕上げました



刃先は問題なく微塵に仕上がっています

2013年5月3日金曜日

日原大工の棟梁が使っていた国弘銘寸六鉋身を研ぐ


播州(兵庫県南部)日原大工の棟梁が使っていた
国弘銘の鉋身2丁の内
寸六長台の身を研いでみました
YouTube動画UPしました 下地研ぎ 中研ぎ 仕上研ぎ


左が寸六長台の身(身幅67mm)
右は寸三小鉋(身幅54mm)


寸六鉋身、研ぎ始める前の状態


裏押しを終えた状態
裏押しは以前UPした動画と同様ですので


今回の研ぎでは写真撮影は
動画撮影の合間でしか行いませんでした
これは福井県産常慶寺 ・赤砥で
下地研ぎを終えた状態






これは中研ぎ最後の段階
山形県産の硬めの改正砥をかけた状態です


山形県産・改正砥
この前段階は、荒研ぎとしてシャプトン「刃の黒幕」#320→
同じく「刃の黒幕」#1000→福井県産浄教寺(じょうけんじ)赤砥
動画では、最初の研ぎは常慶寺・赤砥で大丈夫と思って
研ぎ始めましたが、思っていた以上に鎬(しのぎ)面を
修正する必要があったので、荒研ぎに戻しました

中研ぎで使った砥石は、最初に荒目の沼田砥(砥沢虎砥、群馬県産)→
中目の沼田砥(今戸虎砥、群馬県産)→
細目の山形県産改正砥(写真上)


この砥石は京都梅ヶ畑産と思われますが
産地までは同定できない産地不明の戸前です
この砥石の前には中継ぎとして
京都梅ヶ畑産中世中山砥をかけました

上下4枚の画像は最終仕上研ぎ後の状態








刃先は問題なく、微塵に仕上がっています

寸三小鉋の研ぎはこちら