2013年6月21日金曜日

古い会津鉋 重丸銘寸四


古い会津鉋、重丸銘の寸四鉋身(身幅61mm)を手に入れました
会津の刃物鍛冶を紹介した本でも紹介されていない銘です
全体に良い状態ではありませんが

なんとか裏を出すことができました

刃角度は約28度に修正
仕上げ研ぎは福井県産仕上砥を使いました
鋼は炭素鋼系、おそらく和鉄だと思われますが
焼き入れは甘めでギリギリ焼きが入っているという感じです

研ぎ上がりの刃先もそんな感じを受けます

市販のパーロッサ材の掘り台に収めました

ギターのブロック材削り専用にしたかったので
台を短くカットしました
今は一枚刃ですが、この後二枚刃にする予定です


製作中のLaprevotteタイプのネック材にする
マホガニーを荒削りしてみました(動画UPしました)

軽い切れで、削り肌に問題はありません
刃先が白くなるのが早い感がありますが
切れ味に変化はありません

その後、堅く粘りの強いツゲ材を削ってみましたが
刃先がやられることもありませんでした

優れた玉鋼や和鋼独特の永切れの様子です
手持ちの会津鉋の炭素鋼の中では最も優れている感があります

ルネサンスギター製作工程 


以前製作したルネサンスギター
製作工程を紹介しておきます
















































注文を頂いた方の希望で
糸巻きはウクレレ用を使用


2013年6月20日木曜日

19世紀ギター Laprevotteタイプの裏板


製作中の2台の19世紀ギター
右はウィーン・タイプ、弦長600mm
左の二つはラプレヴォット・タイプの響板と裏板、弦長630mm




Laprevotteタイプの裏板の膨らみを四方反り鉋で仕上げているところ


この後、スクレーパーで四方反り鉋の削り痕を消し
サンドペーパー#150で仕上げます



同様に仕上げた内側と使った四方反り鉋



膨らみ具合はLaprevotteオリジナルの1830年代頃に近いものにしました


接着の様子



参考までに、これは1820年代のオリジナル、弦長650mm








これは1830年代、弦長600mm






これは1839年作、弦長640mm







2013年6月18日火曜日

バロックギター音源


拙作のバロックギターを所持してくれている
ギタリストの西垣林太郎氏が新たな録音をYouTubeにUPしてくれました




こちらは昨日の工房の様子
工房万華鏡(YouTube)・・


2013年6月17日月曜日

花の名前をご教示頂きました


6月6日に紹介した
工房の回りで咲いている花について解説を頂きました
Eメールに御礼の返信をしましたが
配信不能で返ってきたので
この場にて御礼申し上げます
まず、毎年咲くこのアサガオですが
これはマルバアサガオという、江戸時代に渡来した
熱帯アメリカ原産の帰化植物だそうです
野生化しているものが多いということです


次にこのカタバミはムラサキカタバミという
南アメリカ原産の帰化植物(多年草)で
元々は観賞用に栽培されていたそうです


これはキランソウという人里で見られる多年草
民間薬として利用されていたようで
別名ジゴクノカマノフタと云うそうです


最後にこれはコモチマンネングサという2年草だそうです
万年草と名前が付けられていますが、花が咲いた後に枯れてしまうそうです
葉の付け根にたくさんのムカゴを付けており
それが秋から生長してすぐにマット状に再生していくので
いつ見てもその場所を占領しているように見えるため
万年草という名が付けられたのではと推測されています
一説では、三倍体なので実が付かないとも言われているそうです