2013年7月17日水曜日

刀剣を生業(なりわい)とする・・


幕末頃に撮影されたと思われる写真
後に彩色処理されているようです
このように盥たらいの中に大きな砥石を入れて
研いでいるところが見られますが
写真が残っていたとは驚きです
この写真では盥に水は張られていないようなので
撮影用の設定でしょうが、大まかなところは
当時の様子だと思われます
そうすると、現代のような構えになり
踏まえ木が使われるようになったのは
明治時代頃ということになりますね・・




きょうの神戸新聞に掲載された記事から部分転載
(右クリックで別ウィンドウで開くと大きな画像を見ることができます)

現代では実用的ではないものを作る
ということはかなりの覚悟が必要でしょうね・・
実力さえあれば協力者が現れてくれるのも事実ですが
その実力を世に知ってもらう努力も必要な世界

我々楽器を作る者にも言えることなのですが
世の中に迎合しすぎてもいけないし
独りよがりでもいけない
確たる自信も必要だが、それを客観的に見る努力も必要
何事も難しいですね・・


2013年7月15日月曜日

19世紀ギターViennaタイプ フレット打ち込み



今日の作業、フレットの打ち込み
これは弦長600mmのウィーンViennaタイプ
1mm厚の板フレットを使用ラプレヴォットLaprevotteタイプは
Suzuki音律スカロップにする予定でしたが
検討の結果、曲がりがきついところが無理・・
代案として・・通常使う1,3mm幅
キノコ型フレットを幅の広いものを使い
頭の断面の形状を富士山のように加工し直せば
スカロップと同じような効果が得られないかな・・

福岡県 横枕遺跡


小学生の頃
よく遊んでいた田圃が
古代遺跡だったことが
判明・・
発掘報告書を手に
入れたので
ついでに遺跡ウォーカー
サイトに画像を投稿

子供の頃分かっていたら
気合いを入れて
掘ったのに・・

こんなんが
あるんやもんね・・
惜しい!


右は砥石やんか・・
惜しい!



今はこのようになっています

2013年7月14日日曜日

古い鉋身の台打ち完了 仕事で使ってみる


きのうは凄い雷雨が通過
近くに何度も落雷していた
なんとか収まったので犬の様子を見に行ったら
ご覧のように・・
雷が怖く、どこかへ潜ろうとしたのだろう・・



さて、台を打っていた古い鉋身が収まったので
さっそく仕事で使ってみました


一枚刃に仕立てました




身が短いのでこのように対処




一枚刃は刃口と木端返しが命・・
刃口はできるだけ狭くします


スパニッシュ・セダー材を荒削りしてみました
切れは軽く期待が持てます


削り肌も問題なし


刃先が摩耗しやすいスパニッシュ・セダー材ですが
刃角度が30度のためか比較的刃の持ちはいいようです
刃先がかなり白くなっていますが
まだまだ切れは止んでいません
これから木口削りなどいろいろと使ってみたいと思います


2013年7月13日土曜日

今日の工房の様子


製作中の2台の19世紀ギター
ニス塗りにかかりました
Lapevotteタイプはレッドギターにしてほしいという
要望がありましたので着色しました
この後、縁飾りの色を除去しセラック・ニスを塗っていきます


裏・横は表よりもさらに濃いめに着色


ウィーン・タイプはできるだけシンプルに仕上げていきます


ニスを塗るとメープルの杢目が鮮やかに浮き上がります



ニス塗りの合間に古い鉋身の台を掘っていきます