2014年7月8日火曜日

鉋の下端調整 

鉋の下端を削るところが見たいという
リクエストがありましたので
以下はその画像です
削り台の上に乗っているのが新調した寸四鉋
この台の下端(削り面)を使えるように調整しました


左の2丁は下端削りに使った鉋
中央のものは荒削りに使ったハイス鋼の鉋(身幅50mm)
左端は仕上げ削りに使った立刃鉋(台直し鉋・身幅43mm)


手前2丁は他に使っている台直し鉋(立ち鉋)
奥のものは上に紹介したハイス鋼のもの(身幅43mm)
その右は東郷鋼のもので身幅は50mm
右端のものは青紙鋼で身幅58mm




この鉋は堅木用の中仕工(なかしこ)鉋として使うので
そのように下端も調整しました


試し削り



上の鉋とは関係はありませんが
同じ日に行った作業
製作中の特注19世紀ギター
Laprevotteラプレヴォット・タイプの横板を
曲げているところ




2014年7月4日金曜日

19世紀ギター 特注ラプレヴォット・タイプの裏板と横板の加工

昨日に続き、今日はラプレヴォット・タイプの裏板の
内側を削り込みました


使った道具たち






これは鉋身を自作した四方反り鉋


鉋加工を終えた状態
この後スクレーパーで仕上げます




こちらは横板
材は裏板と同じ木から製材したもの


かなりクセがあり、カール杢が深いMaple材ですが


自然乾燥の影響か、削り易く
逆目も容易に止まりました


厚みはこの状態で全体に約1.8mm


2014年7月3日木曜日

工房の様子 Laprevotteタイプの裏板を削る


製作中の19世紀ギター
Laprevotteラプレヴォット・タイプの裏板の
膨らみを四方反り鉋で削り出していることろ






鉋でほぼ形状が決まったら
楕円形のスクレーパーで仕上げる




この後、サンドペーパーの#150と#240で磨き
次に内側を彫っていく


一服した後、気分転換に刃物研ぎを行った

2014年6月29日日曜日

古い会津鉋 重利二寸 一枚刃を二枚刃にする

昔の職人さんによって使い込まれた
古い会津鉋、重利銘・二寸(身幅7.8cm)を手に入れました
一枚刃鉋として使われていました




かなり深い錆のようですが






何とか裏出しも行え、錆も除去できました




ギリギリ鋼も残すことが出来ました
鋼は玉鋼と思われます


研ぎ上がりに問題はありません(刃先の拡大画像)


桑材を削ってみました(YouTube動画UPしました)








削り肌も問題なく


永切れも期待できそうです



こちらには一枚刃鉋は他に何丁もあるので
二枚刃鉋として使っていきたいと思います
ということなので、押金を手に入れ


短くなった身に合うように
押金も短くカットしました


これで何とかバランスも整いました


押金の刃先を仕上げた状態




現状の一枚刃の刃口から
これから木端返しを二枚刃用に修正していきます


刃口用のノミを使って


このように修正しました


押金の位置に墨付をし


穴を開け、釘で作った押さえ棒を差し込みました
これで出来上がりです


刃口がやや広いですが何とか使えるでしょう


試し削り